コント日本一を決める『キングオブコント2021』が、2日(19:00~)にTBSで生放送される。2018年以来、2回目の決勝進出となるお笑いコンビ・マヂカルラブリー(野田クリスタル、村上)に意気込みを聞いた。
『M-1グランプリ』王者として臨んでいる今大会。『M-1』優勝はプレッシャーになっているのか、自信になっているのか尋ねると、村上は「自信のほうが強い」と答え、「みんなには申し訳ないですけど、すごい余裕な状態で予選はやっていました。『食いっぱぐれないし』みたいな(笑)、自信にみなぎった状態でした。(決勝もこの気持ちで)いけるんじゃないですかね」と語る。
野田は「どっちもあります。『M-1』優勝したからよかった部分と、若干損している部分もあるかもしれないです」と答え、「『こいつ、『M-1』で優勝したから決勝に行けたんじゃないか』と言われることもあるので。(『M-1』で)優勝してなくても決勝に行けた自信はあるので、決勝ではっきりさせなきゃいけないなと思います。決勝で実力を証明したいです」と燃える。
野田は、『R-1ぐらんぷり』でも優勝しており、3冠がかかっている。「自分でも『ちゃんと勝ちたがっているな』と思います。今年のネタ選びは、挑戦的なことというよりは、ちゃんと勝てるような感じでやっているので。3冠という称号がほしいのか、賞レースを休みたいのかちょっとわからないですけど、(優勝したら)キリがいいなと思っています。(優勝して)賞レースを楽しく見たいです」としっかり優勝を狙いにいく。
村上は「僕はずいぶん前にキリはよくなっている。目指すのであれば付き合いますという感じで」と言うも、「2冠もすごいですよね! 地味に僕の2冠もかかっているので、それはぜひ獲りたいですけどね。NSC(吉本総合芸能学院)とかJCA(人力舎のお笑い養成学校)の講師になりやすそうじゃないですか」と2冠を目指す。
同じく『M-1』王者である霜降り明星は準決勝で敗退。粗品と野田の3冠争いに注目が集まっていたが、野田は「粗品からDMが来まして、『すごいっす』と。だから俺は優勝したら『このネタは全部粗品が考えました』と言ってあげようと思います。ヤツは『2冠の呪縛から逃れたい』と言っているので、その呪縛を解いてあげたいですね」と粗品とのやりとりや粗品のコメントを紹介。村上も「せいやと僕の2冠争いにも決着をつけたいですね(笑)。もし勝てたら、『せいやに演技指導してもらった』ってことにします」と話して笑いを誘った。
賞金1,000万円の使い道を尋ねると、村上は「投資」と回答。「欲しいものがなくなり、もうそのフェーズに入ってきています。『時計がほしい』とずっと言ってきたんですけど、『M-1』のときに買えちゃったんで、ここからは投資。45~50歳くらいで不労所得20万~30万円くらい。だから7500万円くらいは投資したいと思っています」と説明した。
野田は「僕もいよいよ賞金が入ったことに気づかないくらいまでいこうかなと。『これなんだっけ?』『これ、いつの優勝だろ?』って言えるレベルまでいきたいですね」と述べ、さらに、「吉本興業の本社の真ん中に庭があるんですけど、温泉が出るまで掘ろうかなと思っています。『吉本温泉』とか『FANY温泉』とか」と新たな野望も告白した。
TBSでは今年も昨年に続き、ダウンタウンが総合MCを務める『お笑いの日2021』(14:00~21:54)を8時間にわたって生放送。そのフィナーレとして『キングオブコント2021』が放送される。14回目となる今大会から即席ユニットの参加が可能に。また、松本人志以外の審査員を一新。新審査員4人は『お笑いの日』として放送される4番組『お笑いミクスチャーフェス』『ソウドリ』『ザ・ベストワン』『キングオブコント2021』で1人ずつ発表される。
決勝進出を果たしたのは、うるとらブギーズ、蛙亭、空気階段、ザ・マミィ、ジェラードン、そいつどいつ、男性ブランコ、ニッポンの社長、ニューヨーク、マヂカルラブリーの10組(※50音順)。エントリー総数3,015組の頂点に立ち、キングの称号と優勝賞金1,000万円を手にするのはどの組か。