ソニーは10月1日、国内向けに9月30日に発表されたコンパクトなハイエンドスマートフォン「Xperia 5 III」を報道関係者向けに公開しました。フラッグシップモデル「Xperia 1 III」に比べて画面サイズが小さく、解像度も低いのですが、そのぶんコンパクトなハイエンドスマートフォンに仕上がっています。発売は11月中旬以降、国内3キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク)から発売されます。
Xperia 5 IIIは、前モデルのXperia 5 IIに比べて本体サイズを1mmほど小さくしながら、スペックを向上させたハイエンドモデルです。横幅は変わらず68mmで、Xperia 1 IIIの71mmと比べて持ちやすくなっています。重さも168gと、Xperia 1 III比で20gほど軽いので、コンパクトなハイエンドスマートフォンが欲しい人にピッタリです。
コンパクトなぶん、ディスプレイはXperia 1 IIIの6.5インチ4K HDR対応から、6.1インチフルHD HDR対応になりました。バッテリー容量は変わらず4500mAhなので、ディスプレイの小型化によってバッテリー持続時間は長くなっているそうです。
このほかにもXperia 1 IIIとの違いとして、5Gのミリ波に対応しない点、ワイヤレス充電に対応しない点、そしてカメラに3D iToFセンサーを搭載しない点……などがあります。メモリやストレージの容量も少なくなっています。
このようにXperia 1 IIIに一歩譲るところがあるとはいえ、Xperia 5 IIIはレンズ交換式カメラ「α」シリーズで培った高速AF、被写体追尾、高速連写、可変式望遠レンズを搭載して4つの焦点距離に対応するなど、優れたカメラ機能を搭載しています。
リフレッシュレート最大120Hzという滑らかな表示が可能な21:9のシネマワイドディスプレイは、Xperia 1 IIIと同様に、ソニーのマスターモニターで培った忠実な色再現をするクリエーターモードも搭載しています。Xperia 1 IIIは出荷時に個別に色温度を調整しているのに対し、Xperia 5 IIIではそこまではしていないとのことですが、よほどのことがなければXperia 1 IIIと同等の色再現を実現してくれそうです。
重く、大きくなりがちなハイエンドスマートフォンにおいて、コンパクトなサイズで収まりがいい。Xperia 5 IIIはそんなスマートフォンと言えそうです。