日本学生支援機構は9月30日、「2020年度学生生活調査 大学昼間部(速報値)」の結果を発表した。調査は2020年11月、大学学部、短期大学本科及び大学院の学生(社会人学生を含む)を対象に行われ、今回は速報値として昼間部の大学生(対象: 4万2,520人 有効回答率: 42.4%)の調査結果を公表している。
学生生活費、前回比10万500円減
1年間(2019年12月~2020年11月)の学生生活費(学費+生活費)は181万3,000円で、2018年に実施した前回調査と比べて10万500円(5.3%)減少した。
詳細をみると、学費のうち、課外活動費は同1万6,200円(44.4%)減の2万300円、通学費は同1万9,800円(30.7%)減の4万4,700円。生活費のうち、娯楽・し好費は同2万1,200円(14.0%)減の13万300円、食費は同1万8,700円(同10.5%)減の16万円となった。
学生の収入額は192万7,600円で、こちらも前回より7万3,700円(3.7%)減少した。主な内訳は、家庭からの給付が同5万1,900円(4.3%)減の114万4,700円、アルバイトが同3万5,000円(8.7%)減の36万6,500円、奨学金は同1万3,600円(3.8%)増の37万3,200円となった。
収入額に占める奨学金の割合は同1.4ポイント増の19.4%となったのに対し、アルバイトは同1.1ポイント減の19.0%となった。
典型的な1週間の生活時間について調べたところ、「大学の授業の予習・復習、課題など」を週6時間以上と答えた割合は50.9%で、前回より23.0ポイント増加。一方、「部活動・サークル活動」を週6時間以上とした割合は19.7%(前回25.3%)、「アルバイト・定食」は61.6%(同67.2%)で、ともに前回より減少した。