ゼネラルリサーチは年9月30日、「新500円硬貨とキャッシュレス決済」に関する調査結果を発表した。調査は9月17日〜18日、全国の20代~60代男女1,080名を対象にインターネットで行われた。
2021年11月から発行される新500円硬貨の認知度は31.7%。また、新500円硬貨を発行する最大の理由は"偽造抵抗力強化"にあることから、導入されている技術の中で知っているものがあるかを聞いたところ、45.3%が「バイカラー・クラッド(二色三層構造)技術によって2色に見える」をあげた一方で、31.0%が「知っているものはない」と回答。
そこで、「新500円硬貨に興味がありますか?」と質問したところ、7割近くの人が「興味がない(あまり+全く)」と回答。理由を尋ねると、「そもそも貨幣のデザインに興味がないから」(61.7%)が最も多く、次いで「キャッシュレス決済の利用頻度が高くなったから」(35.9%)、「小銭はなるべく持ち歩かないようにしているから」(13.9%)、「紙幣も含めて現金を持ち歩かないようにしているから」(8.2%)と続いた。
次に、現在の現金使用率について調査した。その結果、「10%~30%程度」(40.6%)が最も多く、次いで「40%~60%程度」(24.9%)、「70%~90%程度」(24.4%)、「100%」(8.3%)、「0%」(1.8%)と続き、現金使用率は大きく低下している様子がうかがえる結果に。
また、現金を使用するシーンを聞いたところ、多い順に「スーパー」(43.1%)、「医療施設」(42.9%)、「飲食店」(36.3%)、「コンビニ」(32.8%)、「薬局・ドラッグストア」(28.7%)となった。
現金を使う割合が「100%」と回答した方以外の人に対し、「キャッシュレス決済のどのようなところが便利ですか?(複数回答可)」と質問したところ、「ポイントが貯まる」(67.5%)、「決済がスピーディに行える」(61.8%)、「小銭を持ち歩く必要がない」(60.5%)が上位に。また、4人に1人が「財布を持ち歩く必要がない」(24.7%)と回答した。
一方、キャッシュレス決済による「デメリットや課題を感じたことがあ」るという人は44.2%。通信環境やシステムトラブルなどの影響を大きく受ける上、バッテリー残量がなくなってしまうと使用不可能に。また、チャージ式のキャッシュレス決済の場合は結局現金が必要なことや、口座と連携させるものについてはセキュリティ面に不安を抱いている人も多いことがわかった。