ヤフーとヤマト運輸は9月30日、「ヤフオク!」や「PayPayフリマ」に出品した商品をヤマト運輸の無人ロッカー「PUDOステーション」や宅急便センターに持ち込むだけで、梱包の必要なく発送が行える実証実験を開始する。実施期間は10月1日~11月1日。
今回の実証実験は、ヤフオク!やPayPayフリマ向けの匿名配送サービス「ヤフネコ!パック」を用いた発送において、商品を梱包しないまま対象のPUDOステーション、または宅急便センターに持ち込めば発送できるというもの。梱包をヤマト運輸が代行するので、「どう梱包したらいいか分からない」「梱包資材が手元にない」といった問題を解決し、利用者の利便性が向上する。
利用の流れは、商品を梱包せずに対象のPUDOステーションまたは宅急便センターに持ち込む。その後、通常の発送時と同様に発送手続きを行い、あとはヤマト運輸が商品を梱包して発送となる。
実証実験期間中の利用料金は、PUDOステーションに持ち込む場合は無料、宅急便センターに持ち込む場合は一律500円(資材代込)。ここに別途通常の配送料金が加わる。
注意点としては、梱包で想定していたサイズが変わる場合があることと、「ヤフネコ!パック」で取り扱えないものや実証実験の対象外のPUDOステーションに投函した場合は返送対応となること。返送にかかる送料は利用者負担となる。宅急便で扱えない商品や、クール(冷蔵 / 冷凍品)も対象外だ。
実証実験を行う拠点は東京都内6カ所。うち4カ所がPUDOステーション、2カ所がヤマト運輸の営業所となる。所在地と営業時間は以下の通り。
PUDOステーション
- 東京メトロ東西線茅場町駅(始発から終電時間まで)
- 東京メトロ半蔵門線清澄白河駅(始発から終電時間まで)
- クロネコスタンド豊洲4丁目センター(24時間対応)
- PUDOステーション ヤマト運輸甘酒横丁センター(24時間対応)
ヤマト運輸営業所
- 阿佐ヶ谷パールセンター(9:00~20:00)
- 三鷹下連雀3丁目センター(9:00~20:00)
今後は、実証実験で得たデータをもとに梱包代行や非対面発送のニーズを検証し、サービス化の検討を行っていく。