ソニーネットワークコミュニケーションズは9月30日、「NURO モバイル」や「NURO 光」として提供している「NURO(ニューロ)」のリブランディングを発表。ロゴも刷新し、今後は包括的なネットワークサービスブランドへと拡大していく考えです。
通信をベースにした包括的なブランドに
NUROというキーワードから、高速光回線サービス「NURO光」や、スマートフォン事業の「nuroモバイル」を連想した人は多いことでしょう。高速光回線サービス「NURO光」がスタートしたのは2013年4月のこと。サービス開始から8年が経過した今、ソニーネットワークコミュニケーションズは「NURO」を従来の通信サービスブランドから、「モバイル通信」「スマートライフ」「AI」などを含めたサービスへ進化させようとしています。
ブランディングプロジェクトの担当者は、まずNURO光の直近の状況について「新型コロナウイルスの感染拡大にともないテレワークの需要が増え、外出自粛などの影響もあってインターネットの利用率が増えており、個人・法人を合わせると100万回線を突破しました」と話します。
そのうえで「これまで、いち回線サービスだったNUROですが、通信をベースにした包括的なブランドにします」と説明。イメージ画像からは、NURO光、NURO Mobile、NURO SmartLife、NURO Biz、NURO Healthcare、NURO AIの6ブランドがNUROの旗のもとに集結していることがわかります。
ソニーネットワークコミュニケーションズは、スマートホームサービス「MANOMA」、スマートホームを構成する多機能LEDシーリングライトやスマートロックなども手がけていますが、これらも「NURO SmartLife」というブランドを冠することになります。
また今回のリブランディングでは、これまで大切にしてきた先進性に加えて、より幅広いユーザーに「身近で」「親しみやすい」ブランドにしていくことも目指しているそう。「社会が変化するなかで、さらに多様な人、多様なライフスタイルに寄り添うサービスを提供することを目標にして『NURO』のロゴをリニューアルします」としています。
そもそも「NURO」の名称は、脳神経細胞のニューロン(Neuron)に由来しています。情報伝達をつかさどる神経細胞のように無数のネットワークを張り巡らせ、人と人、そして世界をつなぎ、コミュニケーションを加速させていく通信の未来をイメージした名称でした。
そこでもう一度、新ロゴを見てみると、なるほど脳神経細胞のようにも見えてきます。線が交差する部分には通信ネットワークの構造モデルにおける「node(=結束点)」が滲んでいる――との解釈にも納得。
新しいロゴを手がけたデザイナーは「ロゴの形状は四角や正円などのジオメトリックな要素が寄り添い、融けあいながら新しいサービスに鋳造されていく表現にもなっています。このロゴに続くほかの文字ともロックアップしやすく、オリジナルのロゴから継承したボールドな線によって視認性も確保したことで、『先進性と親しみやすさの融合』が表現できたのではないかと思っています」とコメントしています。
さて、多様な人に寄り添う「先進性×親しみやすさ」を大切にした新ロゴとなり、これからどんな新しいサービスが飛び出すのでしょうか。今後の展開に期待大です。