共働きで育児をする家庭が多い昨今。産休・育休を経て復職する女性も増える一方で、男性の育休取得を推進する動きもあります。
子持ちしらごさん(@mtana_s)の夫さんも育休を取得したそうですが、育休期間をずらして取る「夫婦で育休バトンタッチ」をやってみたとのこと。実際に体験したメリットとは……? Twitterに投稿された漫画をご紹介します。
「夫婦で育休バトンタッチしました」
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周りに少しずつ育休を取るパパが増えてきた気がします ウレシイ…
皆さんの育休事情も知りたいな〜
(@mtana_sより引用)
男性の育休制度導入が促進されていても、実際に取得するにはまだまだハードルが高い企業も多いもの。育休を取得しているパパの多くは、同じく育休を取っているママと一緒に数週間ほど子育てに参加する方が一般的ななか、子持ちしらごさんのご家庭では、完全にバトンタッチするというスタイルを取られています。
この投稿に対して、リプライや引用リツイートで「確かに両方とも取得する事でしっかりお互いの気持ちが分かるからいいかも」「当事者になって貰えるのでチームになれるの良いですね!」「バトンタッチ式の育休めちゃくちゃいい!広まれ広まれ!」といった反応が寄せられていました。
「バトンタッチ育休」、実際に取ったきっかけやメリット・デメリットについて、投稿者の子持ちしらごさんに伺いました。
投稿者さんに聞いてみた
―― 漫画で描かれている「バトンタッチ型育休」を取られたきっかけをお教えください。
子持ちしらごさん:いつまで育休を取得するか話し合った際、自分は早く職場復帰したい、夫は0歳で保育園に預けるのは可哀想(この考えもどうかと思いますが……)、と考えが食い違いました。夫婦で話し合ううち、何も女性ばかりが育休を取る必要はない、取りたい方が取ったらいい、ということになり、息子が9ヶ月になるタイミングで夫とバトンタッチすることにしました。
―― 夫さんの職場は、男性の育休を取られる方が多い・取りやすい企業なのでしょうか?
子持ちしらごさん:1年育休を取る、と上司に伝えた時は「前例が殆どない」「今が仕事の頑張り時」等、良い反応は貰えませんでした。なので男性の育休は取りにくい職場だと言えると思います。それでも取得の意思を貫きました。
―― バトンタッチ育休のメリット、またデメリットに感じたことはありますか?
子持ちしらごさん:メリットは、働きながら育児する側、育児に専念する側、どちらの立場も経験することで、お互いの気持ちが理解できることが一番良かったと思います。漫画で描いていない事だと、1歳を超え、全力で動き回る息子に対等に関わることができるのは、体力のあるパパの強みかなと思いました。
デメリットは、夫の職場では、夫が育休を取得しているという説明が仕事相手に不十分で「なぜ長い間休んでいるのか」と不信感を抱かれないか、仕事復帰が不安だと言っていました。また、支援センターの仕様がママ専用になっていて戸惑うことが多いそうです。(授乳室がとてもオープンな形だったり…)
―― 多くのいいねや感想も寄せられています。
子持ちしらごさん:周りに自分達のような形で育休を取られている方がおらず、漫画も受け入れられるか不安でした。でも「育休の新しい形を知ることができて選択肢が増えました」と言っていただけたり、「自分達もバトンタッチ型育休でした」と経験を教えていただけたりと、沢山の反応をもらえ、自分たちの選択が受け入れてもらえたことが、嬉しかったです。夫の行動や自分の発信により、育休取得を考えるパパが少しでも増えるといいな、と思います。
実は筆者も産休・育休取得経験者。それも20年前のことで、当時は女性であってもハードルは高く、支社で第1号の取得者でした。取得するまでにも色々と大変な思いもしましたが、子持ちしらごさんがおっしゃる通り、本当に大変なのは復帰後です!
子どもが体調を崩すたびに休みを取らなければならなくなるし、やっと出社できたと思えば、デスクには書類の山。急な出張! なんてことも……。復帰後こそ、二人でしっかりタッグを組んで、困難を乗り越えていってほしいですね。
「夫婦で育休バトンタッチしました」
— 子持ちしらごϵ( 'Θ' )϶1y2m (@mtana_s) September 18, 2021
2/2 pic.twitter.com/H23EAw8Xfg