iOS 15の天気アプリは、機能が大幅に見直されています。現在地または登録した都市の気温や天気、10日先までの天気予報を表示するという基本的な機能に違いはないものの、日中の最低/最高気温が棒グラフで示されるようになり、風向きがイラストで示されるようになるなどビジュアル表現が進化しています。
そして新たに通知機能が装備されました。詳細は明らかにされていませんが、Appleが2020年に買収した天気アプリ「Dark Sky Weather」の機能を取り入れたのか、雨や雪の降り始めなど天気が変わるタイミングで通知する機能が用意されたのです。
この機能を有効化するには、天気アプリでリストボタン(画面右下の「三」)をタップ、現れた画面の右上にある「…」ボタンをタップして「通知」メニューを選択するか、『設定』→「天気」→「通知」→「"天気"の通知設定」の順に操作します。「現在地」スイッチをオンにすれば、通知機能が動作を開始します。
Dark Sky Weatherは、利用者の周囲(現在地)の天気を的確に言い当てることで人気を博したアプリです(日本のApp Storeでは非公開)。アメリカでは米国立気象局が提供する気象ドップラーレーダーのデータを分析し、タイムリーな情報提供に役立てていたため、すべての国/地域でサービスが提供されていたわけではありません。iOS 15の天気アプリも、これから1時間の雨の強さの予報や降水量の通知は、アイルランド、英国、米国と限定されています。
iOS 15の公開から約1週間が経過した現在、筆者が横浜市で試したかぎりでは雨の降り始めを通知されたことはありません。ただし、アイルランド、英国、米国の都市は通知の対象都市として選択できるので、サンフランシスコやロンドンといった都市については、現地と変わらないタイミングで雨の降り始めを知ることができそうです。