映画『老後の資金がありません!』(10月30日公開)の大ヒット祈願イベントが東京・今戸神社で行われ、天海祐希、草笛光子、新川優愛、毒蝮三太夫が登場した。

  • 左から毒蝮三太夫、草笛光子、天海祐希、新川優愛

    左から毒蝮三太夫、草笛光子、天海祐希、新川優愛

同作は垣谷美雨による26万部突破の同名ベストセラー小説の実写映画化作。子育ても落ち着き、老後は安泰のはずだったのに普通の主婦・後藤篤子(天海)だが、娘(新川優愛)の派手婚、舅の葬式と資産激減の中、夫(松重豊)とそろって失職。さらに独りになった姑(草笛光子)と一緒に暮らすことになり高級志向の暮らしの価値観にクラクラするなど、奮闘する篤子の様子を描く。

周囲を振り回す姑を演じた同作に、草笛は「観ていただきたくない私が出ている映画です」と苦笑。毒蝮から「世田谷区からお祝いが届いたんでしょ?」と振られると、草笛は「お金いただいたの、8,000円。米寿の。自分でもこの年まで女優やってきちゃったのかって初めて思いましたね」としみじみとする。「もうちょっと早くあの世へいっちゃうかと思ったら、今のところどこも悪くないんです。血液検査しても何も出ないんですよ」と元気な様子を見せた。

撮影では、本番で歯が抜けてしまったと明かした草笛。「死んだ方がましだとおもったんです。本当に歯が本番でぽろっと抜けたんですよ。『すいません、糊ないですか』と言ったら『そのまま撮らせて!』と言われて、私の1番醜い顔をスクリーンでアップで撮るなんて、こんなこと初めてなんですよ。でも撮らせてあげちゃった」と女優魂を見せる。天海が「『もういいわ、別に』と腹をくくってらしてかっこよかった。どんな格好でも気品があるんです」と対応を絶賛すると、草笛は「あなた、そばで笑ってばかりいた」とツッコみ、天海は「『中世ヨーロッパの貴婦人』と呼んでるんです」と草笛のことを紹介した。

老後のプランについて聞かれた天海は「いつから老後なのかわからならないという意見に賛成なので、今が老後だと決められる時まで、ぶっちぎって走りたいなと思っています」と意気込み、草笛も「私も『老後』と言えるでしょうけど、本当は思ってないの」と小声でささやく。また「座って立つ時が辛い」と言いながらもかくしゃくとした動きを見せた草笛は、天海に「あなた一生懸命私のこと手伝ってくれようとしてたけど、こうやって立って座る、これくらいはできてないといけないといけないと思ったの」と伝え、天海も「はい、次からはお手伝いしないようにしますね」とたじたじになっていた。