俳優の磯村勇斗が、有村架純主演の映画『前科者』(2022年1月公開)に出演することが28日、明らかになった。
同作は原作・香川まさひと、作画・月島冬二による同名漫画の実写化作。コンビニでアルバイトをしながら保護司という仕事に就く真っ直ぐな主人公・阿川佳代(有村)が、罪を犯した「前科者」達の更生・社会復帰を目指し、彼/彼女らと向き合い奮闘していく。
劇場公開に先駆け、11月にはWOWOWにてドラマの放送・配信を予定。映画版では、佳代の元で更生し社会復帰へ近づいていたがある日忽然と姿を消し再び警察に追われる身となる男・工藤誠役として6年ぶりの映画出演となる森田剛が発表されている。
この度、本作の映画追加キャストに磯村勇斗が決定。磯村が今回演じるのは、若手刑事の滝本真司で、更生間近に忽然と姿を消した男・工藤を追う中で中学時代の同級生だった佳代と再会。2人は被害者や遺族の想いを胸に犯罪者を追う者と、加害者の更生を願い寄り添い続ける者として対峙するが、それにはとある過去が関わっていた。有村と磯村は、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』以来の共演となる。
磯村勇斗 コメント
本作の脚本を読んで、保護司というあまり知られていない職業にスポットを当てていて、その内容に胸を打たれました。有村架純さんとは、いつかまた一緒に作品作りをしたいと思っていたので、今回映画で再び共演でき、うれしかったです。
滝本真司は、怒りとか苦しみとか憎しみとか様々な感情や過去の出来事を心の中に押し殺しながら、刑事として犯罪に対峙する人物です。岸監督とお話をして、そういった真司のバックボーンを強いまなざしで表現しました。
岸監督とは初めてご一緒させて頂きましたが、ずっとドキュメンタリーを撮られてきた方ならではの、長回しや一発本番などの演出が緊張感もありながら、たまらなく楽しかったです。「緊張の中で生まれるものを見てみたい」とおっしゃられていて、集中力のいる刺激的な現場でした。
岸善幸監督 コメント
磯村さんの役は、連続殺人犯を追う刑事滝本真司。
物語の中では、保護司の阿川佳代(有村架純さん)と前科者工藤誠(森田剛さん)の対極にいるような人物です。過去の経験が色濃く反映された役で、とても複雑で、セリフだけでなく表情や身体の表現がとても重要でした。
普段は淡々としている磯村さんですが、撮影では期待をはるかに超えた滝本真司に豹変してくれました。必見の価値ありです。ぜひご覧ください。
キャスティング担当 おおずさわこコメント
磯村さんとは映画『ヤクザと家族 The Family』(21年公開)で初めてご一緒したのですが、彼は≪眼差しによる演技≫が抜群に上手い役者だと感じました。そして彼のその魅力は長年ご一緒している岸監督の作品でも大いに活きるのではと思い、本作の滝本真司役のキャスティングの際に提案させて頂きました。ちょうど岸監督も『ヤクザと家族』を試写で観てくださっていて、磯村くんに相性の良さを感じていたことで今回の起用となり、狙い通り本作でもその魅力を遺憾なく発揮してくださいました。ぜひ劇場で磯村さん演じる滝本真司の複雑な心情を、様々なその≪眼差し≫から感じ取っていただければと思います。
(C)2021香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会