inMusic Japanは、Akai Professionalより音楽制作システム「MPC Studio」の最新モデルを発表した。2021年9月30日発売の予定で、市場想定売価は29,800円。

  • Akai Professionalの音楽制作システム「MPC Studio」

本製品は、Mac/PCに対応するDAWソフトウェア「MPC2デスクトップソフトウェア」と組み合わせて使用する音楽制作コントローラーがセットになったもの。

RGB バックライトLEDを搭載した16個のフルサイズパッドは、ベロシティーおよびアフタータッチに対応する。パフォーマンスを最適化し、ベロシティーとパッドのグルーピングの正確なビジュアルフィードバックとともに、高い精度でパターン、ノート、コードなどの入力が行える。新搭載の「タッチストリップ」は、ギターなどの弦楽器のアーティキュレーションの追加やシンセサイザーのモジュレーションやピッチベンドの追加、ハイハット、スネア、エフェクトなどのノートリピート制御などの表現を可能としている。フルカラーLCDは、トラック名、プラグイン音源プリセットをスクロールし、カテゴリーをブラウズ、エフェクトパラメータの表示、またはサンプルのトリムやチョップをする際にユーザーが必要とする情報を視覚的にフィードバックしてくれる。専用のMPCトランスポートコントロールとロケートボタンによる操作は作業効率の大幅な改善が見込める。MIDIのイン/アウト端子も装備。

MPC Studioシステムの核となる「MPC2デスクトップソフトウェア」はMac/PCに対応するDAW(Digital Audio Workstation)。ワークフローと機能はハードウェアの「MPC」シリーズを継承したもので、オーディオサンプリング、グルーヴ/スイング感の演出とクオンタイズ、MIDIシーケンシングと アレンジ機能などを使用できる。また、任意のDAW上でVSTプラグインとして起動することも可能で、DAWでありながら他のDAWの補助機能を備えるという特徴がある。

MPCのプラグイン・インストゥルメントは様々なサウンドとテクスチャを幅広くカバーする8個のプラグイン・インストゥルメント・エンジンを装備したコレクションを収録。AIR Hype プラグインシンセサイザーは、アンビエントピアノ、プラック・ストリングス、壮大なパッド、鋭いシンセ音など、1,500以上の上質なプリセットを用意。シンセエンジンは、「Hype」と並び精緻につくられたハードウェアエミュレーションとして「AIR Mellotron」「Solina」「WayOutWare Odyssey」が収録されている。これらのプラグインは忠実なエミュレーションはもちろん、近代的なGUIとコントロールで、オリジナルの象徴的なサウンドを再現する。

AIR Vocal Insert Effectsプラグインスイートは高品質なボーカルの録音、編集、ミックスを可能にしてくれる。このコレクションには自動ボーカルピッチ補正ツールである「Vocal Tuner」や「Vocal Doubler」、4声のボーカルレイヤー/ハーモニーを生み出す「Vocal Harmonizer」を収録。さらに、「AIR Half Speed」「Stutter」「Granulator」などのインサートエフェクトプラグインが含まれており、あらゆる楽曲に魅力的なドロップ、ビルドを作り出せる。これらのエフェクトはタッチストリップコントローラでの操作も可能だ。

サイズはW305×H37×D171mmで、質量は0.83kg。小型軽量であるのに加え、USBバスパワー対応(USB Type-Bポート)なのでモバイル環境での使用にも適している。

システム要件は以下の通り(コントローラー・モード使用時)。

  • Mac OS X 10.10.5以上
  • Windows 8.1以上
  • 最低2GB以上のディスク空き容量(フルインストール時には20GB以上の容量)、最低4GBのRAM(8GB推奨)、デュアルコア2.5GHz以上のCPU