ABCテレビ・テレビ朝日系クイズ番組『パネルクイズ アタック25』の最終回が大阪市内の同局スタジオで収録され、このたび、司会の谷原章介がコメントを寄せた。「最終回1時間スペシャル 史上最強のチャンピオン決定戦!」は、あす26日(12:55~)に放送される。

  • 谷原章介(C)ABCテレビ

1975年4月6日に視聴者参加型のクイズ番組としてスタートした同番組は、これまでに2,280回放送され、9,000人以上が出場。過去のトップ賞獲得者限定で行われた予選会では、史上最高難度の問題が出題され、東日本から6人、西日本から6人の代表が選出された。スタジオでの「史上最強のチャンピオン決定戦」に集結した12人は、輝かしい経歴を持つ「クイズ界のレジェンド」ばかり。色々な大会などで顔を合わせるそうで、会話も弾みリラックスした雰囲気。打ち合わせでは、それぞれに「クイズの伝道師」「元祖クイズ女王」「最速早押しマスター」「アタック25を愛しすぎる男」などの肩書がつけられ、出場者の中で笑いや拍手が起こっていた。

谷原、プロデューサーのコメントは以下の通り。

■谷原章介

――最終回の収録が終わった、今の心境は?

まだ最終回が終わったという実感がわかないですね。月に2回大阪に来るということが、『アタック25』のお仕事が始まってからの習慣だったので、これから今までのペースで大阪に来られなくなるんだな、ということが頭では分かっていますが、まだ実感が伴っていないです。僕の幼いころからあったこの『アタック25』が「ある」ことがあたりまえになっているので、「無くなる」ことの意味がまだ実感できていないです。これから東京に帰って、日を追うごとにじわじわと実感していくんでしょうかね。

――月2回、どんな気持ちで大阪に向かわれていましたか?

朝の番組が終わって、月2回大阪に来ることで空気が変わるというか、僕にとってのちょっとした非日常で、気持ちがリセットされていました。また、ここまで視聴者の方と直接繋がれる番組は、他にないんですよね。なので、とても貴重な時間でしたね。

ただ、ここ1年半ほどは、コロナの影響で、収録終わりでスタッフと食事を共にしながら「今日の収録はこうだったよね」「今後こうしていけばいいんじゃないか」というような色んな議論をしたり、時間を共有することが無くなってしまい、とても残念です。そんな中で番組が終わってしまうのはとても悲しいですね。

――最終回はどんな回でしたか?

とっても温かい大会でした! 出場してくださった皆さんが、本当に『アタック』のことを愛して下さっている。最後は勝ち負けをつけましたけれども、自分が最後のチャンピオンになって人を打ち負かしたい、とかそういうモチベーションではなく、過去の自分より上に行きたい、自分の弱いところを最後に克服したい、というような、自分自身との闘いをしていただいた気がします。

最後は、泣いている出場者の方も居ました。(予選ラウンド敗退者が座る)応援席からもすすり泣きが聞こえました。そんなに皆さんに愛された番組に携わらせていただけたことは本当に幸せでした。

――今まで出場していただいた方、見てくださった方へのメッセージを。

本当に感謝しかないです! 視聴者の方が見てくださって、出たいと思ってくださって、多くの方が参加されてきたことで繋がったこの46年余り。本当に感謝の気持ちでいっぱいですし、同時に僕のところでバトンを次に渡せなかったことに、申し訳ない思いもあります。でも、最後は本当に素晴らしい大会になったと思いますので、是非とも皆さんに番組をご覧いただき、見届けてもらいたいと思います。

■ABCリブラ 秋山利謙プロデューサー

子どもの頃からずっと見ていた番組で、プロデューサーとして携わるようになってからも、日常の一部だった『アタック25』の終了は残念としか言いようがありません。一般視聴者はもちろん、クイズ関係者やテレビ業界からも連日、惜別の温かい声が多数届けられておりますが、これほど全国の皆様から愛されたクイズ番組は比類ない存在だと思います。長い間、応援していただき、本当にありがとうございました。

■ABCテレビ 山口正樹プロデューサーコメント

視聴者の皆様に愛され、時代とともに歩んで来た『アタック25』。その46年の歴史の重みが詰まった最終回です。 「史上最強のチャンピオン決定戦」皆さんぜひ、最後の瞬間まで見届けてください。