無印良品が力を入れている「糖質10g以下のお菓子・パンシリーズ」。この9月に新商品が追加され、一部は味が改良されたことで注目度がますます高まっている。

そこで今回は、家飲みのオツマミにもぴったりな4種類のスナック菓子を一挙に食べ比べてみた。もちろん、どれも糖質は10g以下。お酒が回ってくると、ついつい食べすぎてしまうが、これなら罪悪感も半減。もちろん、オヤツとしても最適なので、家にストックをしておいて損はなし。

それではさっそくチェックしていこう。

ノンフライスナックは素材の味を感じる優しい味わい!

今回、「糖質10g以下のお菓子」シリーズからピックアップしたのは、「ノンフライスナック ほたて&醤油」「ノンフライスナック トマト&バジル」「パスタスナック チーズ味」「パスタスナック カレー味」の4つ。

さっそく食べていこう。

まずはそうだな……「糖質10g以下のお菓子 ノンフライスナック ほたて&醤油」(150円)から行ってみよう。

エネルギーは105キロカロリーで、糖質は9.4グラムとある。

パッケージを見ると、「おからや小麦ふすまを使って糖質を10g以下に抑えています」と書かれているが……なんだ、「小麦ふすま」って?

ササッとググってみると、ようするに「小麦ふすま」とは、小麦粒の表皮の部分で、この「ふすま」部分を取り除いて精製したものが小麦粉だそうだ。海外では「ブラン」と呼ばれていて、食物繊維などの栄養に優れているらしい。

そういえば、「ブラン」ってのは聞き覚えがあるな。シリアルなんかで「オールブラン」を謳った商品をよく見かけるけど、なるほどそういう意味だったのか。おかげさまで、ひとつ賢くなりました。

ということで、そろそろ食べてみますか。

ほう~、そうきたか。

パッケージ写真と「ノンフライスナック」という文字を見て、「おっとっと」のような軽い食感をイメージしていたのだが、全然違った。カリッとしていて、厚みもあるから思いのほかしっかりめの食感である。しつこさを感じないばかりか、むしろさっぱりと食べられるのはやはりノンフライ製法の妙なのだろう。

味はというと、やはりほたてには醤油をかけて食べるのが鉄板で間違いないわけだが、これもその法則通り、ほたてと醤油がすんなりと調和している。そして、意外にも素朴である。ほたてっぽさはあまり強調されていないが、それでもほどよいしょっぱさの中にほたての旨味が感じられる。むしろ、おからや小麦ふすまの風味が活きていて、これが味わい深い。ビールのお供にも合いそうだ。

ただ、やはり個人的にはもう少しパンチ力があってもいいような気もする。もしくはバターを加えて「ほたてバター醤油」にしても美味しいかもしれない。

では続いて、「糖質10g以下のお菓子 ノンフライスナック トマト&バジル」(150円)を実食。

こちらもエネルギーは同じく105キロカロリーで、糖質は9.21グラム。で、その味はというと……

うん、美味い! こっちのほうが「ほたて&醤油」よりも味付けがハッキリとしている印象だ。

そもそも袋を開けた瞬間に、トマトの酸味とバジルの爽やかな香りがフワッと鼻に入ってきて、なかなかのインパクトがあった。これは美味しいに違いないと思って食べてみたが、やはりである。味もトマト&バジルのナイスコンビ感がちゃんと表現されていて、しっかり美味しい。

イメージしやすいよう例えるなら、「プリッツ」のサラダ味や熟トマト味と系統的に似ていると思う。一気にパクパクと食べてしまって、最後手についた粉も舐めてしまいたくなる感覚もプリッツに近いものがある。

う~ん、これもビールに合うぞ。同時に、子どもも大好きな味だろう。

パスタスナックは一層パンチが効いていて食べごたえもアリ!

さて、お次はパスタスナックだな。まずは「糖質10g以下のお菓子 パスタスナック チーズ味」(150円)から味わおうか。

パスタスナックは「小麦粉の量を減らし、小麦たんぱくなどを使って、糖質を10g以下に抑えました」とある。「小麦たんぱく」とは、小麦粉の中からタンパク質だけを抽出して作る食品のことを指すそうだ。逆に言うと、小麦粉の糖質部分をカットしたみたいなことだろうか。ちなみに、「チーズ味」のエネルギーは134キロカロリーで、糖質は8.2グラムとなっている。

肝心の味は……

チーズ風味がしっかり効いていて、香りが鼻から抜けて美味しい。チーズが好きで、チーズ味のスナック菓子にも目がない筆者としても、しっかり満足のいくチーズ具合である。ただし、確かにチーズ味は濃厚なのだが、後味は意外にサッパリしているようだ。

食感はカリッと硬いザクザク食感で、1粒1粒に存在感があるので、ちゃんと食べ応えが感じられる。

糖質が低くてありがたい上に、塩気も丁度いい。ああ、これは罪悪感もないし、ついつい食べすぎてしまいそうだ。いわゆる“悪魔的”な美味さである。お酒も進みすぎてしまうに違いないので、少し注意が必要だ。

さぁ、いよいよラスト。「糖質10g以下のお菓子 パスタスナック カレー味」(150円)をいただきます。

エネルギーは141キロカロリーで、糖質は7.78グラムと、今回のラインナップの中で最も低い数字となっている。果たして、味のほうはどうか。

おお~、こちらもしっかりとした味付けで、カレーの風味が口いっぱいに広がる。このパスタスナックというシリーズは、とても低糖質とは思えないくらいパンチの効いた味わいになっているようだ。ジャンクな味が好きな人の期待にもちゃんと沿ってくれるに違いない。これもお酒のツマミにぴったりだなぁ~。

「糖質10g以下のお菓子」を4種類食べ比べてみてわかったのは、「ノンフライスナック」の2つは割と優しい味わいで、お酒にも合うが、ポリポリつまみながら仕事をするのにもちょうど良さそうだということ。

逆に、パスタスナックの2つは悪魔的なパンチ力を備えており、お酒のお供により一層向いているが、つい手を動かし過ぎてしまうので作業中に食べるには向いていない気がする。まっ、こんなに低糖質なんだから、ちょっとくらい食べすぎてもいいか。