女優の清原果耶がヒロインを務めるNHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』(総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)。20日からの第19週では気仙沼が突風の被害に遭い、実家の牡蠣棚が崩れたことを聞いたモネこと永浦百音(清原)が慌てて帰省。22日放送の第93回では、お寺を継ぐと腹をくくった後藤三生(前田航基)の剃髪に、百音や早坂悠人(高田彪我 ※高ははしごだか)ら幼なじみたちも参加するという感動のシーンが描かれた。三生役の前田と悠人役の高田に、同シーンや演じた役について話を聞いた。
三生の頭をモネたちがバリカンで刈っていき、最後に父・秀水(千葉哲也)が刈り上げた。そこで三生はしっかりと、寺の僧侶として生きていくという意志を固める。また、公務員の家庭で育った悠人は、以前から地元に戻る道を選ぶと宣言していたが、親と同じく公務員になっていた。
これまでの三生は、ミュージシャンを目指して金髪にしたり、ラッパーヘアにしたり、坊主頭にしたりと、ころころとヘアスタイルを変えてきたが、演じた前田は「1つの役でここまで髪型が変わる体験はしたことがなかったので、改めて面白い役だなと思いましたし、すごくやりがいを感じます。また、今回幼なじみたちに剃ってもらえて、三生としてもすごく幸せ者だなあと思いました」としみじみ語る。
高田もそんな前田を見てきて感慨深かったとか。「最初に前田さんとお会いした時、金髪だったので、そのイメージがすごく強かったけど、途中で中学校時代のシーンを撮ることになって、そこでまた黒に戻されてました。僕はそんな三生を見てきましたが、髪型が変わるだけでこんなに印象が変わるんだと思いつつ、三生の芯の強さや思いの強さは変わらないんだなとも思っていました」
前田は実際に地毛を剃髪した。「やっぱりシーンの中でみんなに剃ってもらうのと、自分で剃ってこうなりました! というのは、ずいぶん意味が違うなと感じていました。だから地毛で坊主にすることに付加価値を付けていただけて、本当にありがたかったし、三生は愛されているなとも思いました」とうれしそうだ。
高田も「僕は人の頭にバリカンを入れるのが初めてだったので、マネキンで練習しました。やはり友人の髪の毛を剃るという行為って、よほど絆が深い仲じゃないとできない。そういう意味でこのシーンは、幼なじみたちとの絆を語る上では必要不可欠なシーンになったのではないかと。僕自身もそのシーンに携わることができて、すごくうれしかったです」と笑顔を見せた。