Yamaha Motor Europeはこのほど、ヤマハ発動機のロードレース世界選手権(WGP)参戦60周年を記念し、スーパーバイク世界選手権(WSBK)第9戦カタルニア大会(スペイン)と、世界耐久選手権(EWC)の第3戦ボルドール24時間耐久レース(フランス)に、白と赤を施した60周年記念カラーの「YZF-R1」で参戦することを発表した。
ヤマハは1961年のフランスGPからWGP参戦を開始し、1963年に初優勝を達成。そこから長い年月を経て、バレンティーノ・ロッシ選手、ケニー・ロバーツ選手、ウェイン・レイニー選手、フィル・リード選手、ジャコモ・アゴスティーニ選手など多くのライダーとともに517勝を獲得した。
ライダー、コンストラクター、チームのタイトルの合計は82回と、二輪モータースポーツにおいて最もよく知られ、最も成功したブランドの一つとなった。そして2021年初旬には、少なくとも2026年までのMotoGP世界選手権参戦を発表した。
WSBKでは、「Pata Yamaha with Brixx WorldSBK」と「GRT Yamaha WorldSBK Team」が、レースの最高峰クラスで戦い続けたヤマハの60年間を記念した白と赤の「YZF-R1」を走らせるほか、同日、フランスで行われるEWCでは、「YART Yamaha Official EWC Team」が「YZF-R1」に同様のカラーリングを採用して出場する。
マシンに加えライダーたちが使用する装具などにも特別なカラーリングを施し、スタッフたちもまた白と赤のチームウエアを着用するという。
アンドレア・ドソーリ(ヤマハ・モーター・ヨーロッパ、ロード・レーシング・マネージャー)は今回、次のようにコメントしている。
「ヤマハは60年間にわたり、ロードレース世界選手権の中心的存在であり続けました。私たちはこの輝かしい歴史を非常に誇らしく思っています。ヤマハはこれまでに多くのライダーと数々の成功をおさめ、レース活動をレース界の隅々にまで拡大してきました」。
「これらのことを私たちは、とても懐かしく振り返ることができます。白と赤のカラーリングは、すべてがはじまった1961年のフランスGPに挑んだ先人たちに敬意を表するものであり、現在のYZF-R1で再現されるのを楽しみにしています。この場を借りて、ここまで支えてくれたすべての方々に感謝いたします。ありがとうございました」。