西武鉄道は21日、多摩川線の列車内に自転車をそのまま持ち込める「西武多摩川線サイクルトレイン」の実証実験(7月1日から開始)について、9月30日をもって終了し、10月1日から本実施に移行すると発表した。

  • ホーム乗車待ちイメージ

実証実験を通してトラブルや混乱もなく、安全に利用してもらえることが確認でき、実証実験の期間中に実施したアンケート等で、多くの利用者から「利用できる時間帯を拡大してほしい」「ぜひ本実施してほしい」といった声が届いたとのこと。こうした結果を踏まえ、本実施では平日・土休日の利用時間を延長し、あわせてエレベーターは車いす利用者を優先するなど、バリアフリーにも配慮した運用にするという。

サイクルトレインは、普段の買い物やサイクリングなどにおける利用者の行動範囲を広げるとともに、自動車に比べてCO2の排出量が少ない電車と自転車を組み合わせて利用することにより、SDGs(Sustainable Development Goals : 持続可能な開発目標)の取組みとして環境保全にも効果が期待できるとしている。

  • 車内利用イメージ

「西武多摩川線サイクルトレイン」は10月1日以降、多摩川線全線(武蔵境~是政駅間8.0km 多磨駅での乗降は不可)で本実施。実証実験での利用時間は平日10~16時・土休日8~18時だったが、本実施では平日の利用時間を9~17時に延長し、土休日は終日にわたり利用可能とする。