西濃運輸、日本フレートライナー(日本FL)、JR貨物は21日、東京貨物ターミナル駅(品川区八潮)から東福山駅(福山市引野町)までの区間で、ブロックトレイン(コンテナ専用列車)「カンガルーライナー TF60」を10月5日から運転開始すると発表した。

  • 「カンガルーライナー TF60」は東京貨物ターミナル~東福山間で10月5日から運転開始(写真はイメージ)

「カンガルーライナー TF60」の運転により、西濃運輸と協力会社、日本FLのトラックで貨物駅に持ち込まれた積合せ貨物について、日本FLが受託人となって貨物列車に積載し、JR貨物が貨物駅間を直行輸送することになる。西濃運輸のブロックトレインの運転は3往復目になる。

西濃運輸はセイノーホールディングスの中期経営計画の中で、「価値創造型 SDGs」の展開として運び方改革を進めており、JR貨物グループは「JR貨物グループ長期ビジョン2030」で「物流生産性の向上」「グリーン社会の実現」の価値を社会に提供するとしている。ブロックトレインの新設により、社会問題であるトラックドライバー不足の緩和とCO2排出量削減によるカーボンニュートラルの実現に貢献するという。この列車の運行によるCO2排出削減量は年間8,083トンとされている。

「カンガルーライナー TF60」は10月5日以降、下りは東京貨物ターミナル駅6時58分発・東福山駅21時22分着、上りは東福山駅4時14分発・東京貨物ターミナル駅20時19分着で運転。20両編成(西濃運輸15両・一般利用5両)で、輸送内容は積合せ貨物(1列車あたり31ftコンテナ30個)とのこと。