東京商工リサーチはこのほど、「新型コロナウイルス」関連破たん状況(9月17日16時現在)を発表した。それによると、「新型コロナ」関連の経営破たんは、負債1,000万円未満も含めると全国で累計2,097件に上った。

9月も17日時点で96件発生

  • 都道府県別破たん状況(負債額1,000万円未満含む)9月17日16時現在(出典:東京商工リサーチWebサイト)

負債1,000万円以上の「新型コロナ」関連経営破たんは、累計1,990件(倒産1,885件、弁護士一任・準備中105件)発生。月別では、2021年に入り、2月122件、3月139件、4月154件と、3カ月連続で月間最多を更新。5月は124件と2021年1月以来4か月ぶりに前月を下回ったものの、6月は過去最多の155件、7月は140件、8月も124件発生し、7カ月連続して月間100件を超えた。9月も17日時点で96件と、「月間100件超えが確実」(同調査)となっている。

都道府県別では、10~20件未満が18県、20~30件未満が9県、30件以上は16都道府県に拡大。最も多いのは東京都の454件で全体の2割強(構成比22.8%)を占め、次いで大阪府217件、神奈川県95件、愛知県と兵庫県が各88件、福岡県85件、北海道73件となった。

業種別では、来店客の減少や休業要請などの影響を受けた飲食業が359件で最多。以下、建設業が191件、アパレル関連(製造、販売)が163件、宿泊業が95件、飲食料品卸売業が94件と続いた。