4機種が一気にお目見えしたiPhone 13シリーズ、どれを選ぶか迷っている人も多いのでは? スマートフォンに詳しい専門家のみなさんが「今回はこの機種を買う!」と決めたiPhoneはどれなのか、どの部分に注目したのかをまとめてもらいました。今回は、物欲爆発レビューでおなじみのジャイアン鈴木さんです。
マクロ撮影機能は仕事でも便利に使えそう
9月15日、Appleは「iPhone 13/13 mini」、「iPhone 13 Pro/13 Pro Max」、「iPad」、「iPad mini」、「Apple Watch Series 7」を発表しました。今年のiPhoneはスルーしようかなぁと思っていたのですが、まんまとアップルさんの誘惑に負けて、発表当日にすでに機種変更を決意してしまいました。
さて、筆者は現在「iPhone 12 Pro Max」を使っていますが、iPhone 13 Pro/13 Pro Maxに追加された新機能をまとめると下記のようになります。
- SoCに「A15 Bionic」を搭載
- ストレージ1TBモデルの追加
- ディスプレイのリフレッシュレートを60Hzから最大120Hzに向上
- ディスプレイの最大輝度(標準)を800ニトから1000ニトへ向上
- 顔認証システム「Face ID」のノッチを20%縮小
- カメラシステムをアップグレード
望遠:倍率を2.5倍→3倍に変更(F2.2→F2.8)
広角:ピクセルを1.7μm→1.9μmに拡大し低照度下で最大2.2倍画質向上(F1.6→F1.5)
超広角:低照度下で最大92%の画質改善(F2.4→F1.8) - 超広角カメラで最短2cmのマクロ撮影が可能に
- 浅い被写界深度でビデオ撮影できる「シネマティックモード」の追加
- 自分好みの色合いで撮影できる「フォトグラフスタイル」の追加
- 最大4K/30fpsのProResビデオ撮影機能の追加(※後日)
- ビデオ再生時間を最大20時間から最大28時間に延長
- デュアルeSIMに対応
個人的には広角、超広角カメラの低照度下での画質向上と、最短2cmのマクロ撮影機能が魅力的。室内でちょっとした小物を撮影したり、発表会などで展示物を撮影するときに、iPhone 12 Pro Maxでは明るさが足りなくてノイズが目立つことがありました。私にとっては、低照度下でのノイズ低減だけでも買い替えに値します。2cmのマクロ撮影機能も、筆者の仕事的にはノートPCなどの基板の接写に重宝しそうです。
「シネマティックモード」にも注目しています。特に、機械学習と視差を活用して深度マップを作成し、あとからボケの度合いやピント位置を変更する「被写界深度効果」を試すのが楽しみ。どのぐらい正確に被写体を切り抜いて、自然に奥行きを表現できるのかじっくり試してみたいです。
前述のとおり、SoCが高速化し、ディスプレイ描画も速くなっているので、ゲーミングスマホとしても期待大。あとはiPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxのどちらを買うか決めるだけなのですが、iPhone 12 Pro/12 Pro Maxとは違い、カメラのスペックはまったく同じ。違いはディスプレイ、サイズ、重量、バッテリー駆動時間だけなんです。
というわけで筆者は、iPhone 13 Pro Maxと比べれば安価で、携帯性がよく、ジンバルに装着しやすくて、ケースもたくさん発売されるはずのiPhone 13 Proを購入したいと思います。ストレージ容量は512GBにする予定です。256GBでも十分な気もしますが、ProResビデオを撮るなら512GBのほうが安心ですよね。もちろん、カラーは新色の「シエラブルー」です! まあ、どうせケースで隠しちゃうんですけどね。