イタリアの家電家電ブランド「デロンギ」といえば、オイルヒーターやコンベクションオーブンなどさまざまな家電を手がけていますが、世界的に人気なのが全自動コーヒーマシン。販売金額は世界主要46カ国の調査でトップを誇っています。そんなデロンギが、2021年9月から世界共通のキャンペーン「Perfetto Campaign」をスタート。俳優のブラッド・ピット氏を起用し、デロンギの全自動コーヒーマシンをアピールします。
キャンペーン発表会では、CMにも登場した全自動コーヒーマシン「デロンギ ディナミカ」(以下、ディナミカ)のプレス向け試飲会も開催。特徴的な機能やコーヒーの味を中心に紹介します。レビュー記事『デロンギの全自動コーヒーマシン「ディナミカ」レビュー、好みを細かく調整できてミルクメニューも魅力』も合わせてご覧ください。
価格差はあれど、ベースとなる味は全モデル共通
キャンペーンCMではディナミカが登場しますが、今回のキャンペーンはデロンギの全自動コーヒーマシンすべてを対象としたもの。デロンギは現在、日本市場においてエントリーモデルからフルスペックモデルまで、10モデルの全自動コーヒーマシンを販売しています。
デロンギの全自動コーヒーマシンは、基本的にエスプレッソをベースに抽出します。コーヒーといえばエスプレッソのイタリア、そのイタリアのメーカーらしい仕様ですね。エスプレッソとは、圧力をかけて一気にコーヒーを抽出する方法のこと。
通常、エスプレッソマシンを使用するには、コーヒー粉をホルダーに入れて均一に押し固める「タンピング」という作業が必要です。タンピングには技術が要求され、熟練度でコーヒーの美味しさが大きく変わります。デロンギの全自動コーヒーマシンは、コーヒー豆の挽き、タンピング、抽出までの全行程を自動化することで、誰でもボタンを押すだけで安定した美味しいコーヒーを楽しめるのが最大の魅力です。
前述のように、デロンギの全自動コーヒーマシンはエントリーからハイエンドまで広い価格帯のモデルがありますが、グラインダーや抽出ユニット、タンピングシステムの構造は全モデルほぼ共通です。抽出圧力もすべて9気圧を採用しているなど、コーヒー抽出に関する基本的な仕様は同じ。このため、エスプレッソやカフェ・ジャポーネといった基本メニューも、マシンの価格に関係なく同じクオリティで楽しめます。
上位モデルほど豊富なアレンジメニューに対応
モデルによって異なるのは、メニューのバリエーションやカップウォーマーといった便利機能、本体デザインです。また、全モデル共通でミルクを手動で泡立てるフロッサーを搭載しますが、上位モデルはミルクの泡立てまで自動化したデロンギ独自の「ラテクレマシステム」を備えています。
フロッサーを使ったミルクの泡立ては、タイミングやフロッサーの角度などに熟練した技術が必要ですが、ラテクレマシステムなら甘みを感じやすい60℃~65℃でキメ細かい泡のフォームミルクを自動で作れます。カプチーノ、カフェラテ、ラテマキアートといったミルクを使ったメニューボタンを押すだけで、コーヒー抽出から最適な量のフォームミルクの注入まで全自動なのは大きな魅力。こうしたミルクメニューのコーヒーが好きなら、多少お値段は張りますが、ラテクレマシステム搭載の上位モデルをおすすめします。
会場では、ディナミカで淹れたコーヒーを試飲しました。最初に飲んだのはカフェ・ジャポーネ。エスプレッソベースで普通に抽出したコーヒー(ロングコーヒー)は、香りや旨みが豊かで雑味やえぐみが少なく、後味がスッと抜ける印象です。
一方、カフェ・ジャポーネは香りの奥に複雑な後をひく旨みを感じます。じっくりと蒸らし、時間をかけて抽出したドリップコーヒーに近い味です。
カプチーノも試飲。ミルクにラテクレマシステムを使ったカプチーノです。驚くのは、なんといってもミルクの泡がキメ細かいこと。手動でミルクを泡立てようとすると、慣れるまでどうしてもボソボソの泡になりがちですが、ラテクレマシステムの泡は滑らかでフワフワ。
味の良さだけではなく、デロンギの全自動コーヒーマシンはメンテナンスも手軽です。電源のオンオフ時に自動で内部洗浄するので、ユーザーは一日の終わりにカス受けとトレイを洗うだけ。ボタンを押せば安定して美味しいコーヒーが抽出できるだけなく、このお手入れの手軽さもデロンギの全自動コーヒーマシンが世界で人気の理由のひとつでしょう。