『仮面ライダーゼロワン』(2019年)『仮面ライダーセイバー』(2020年)に続いて、令和の時代に誕生する「仮面ライダー」3作目であり、第1作『仮面ライダー』(1971年)放送開始50周年を記念した最新作『仮面ライダーリバイス』が現在放送されている。本作では「悪魔と契約する仮面ライダー」……仮面ライダーリバイと仮面ライダーバイスといった2人の仮面ライダーが活躍する物語が繰り広げられる。

  • 井本彩花(いもと・あやか)2003年生まれ。京都府出身。2017年に開催された「第15回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞し、芸能界入り。同年放送のテレビドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~(第5シリーズ)』第9話で女優デビューを果たす。2019年には第91回選抜高等学校野球大会の「応援イメージキャラクター」を務めるほか、バラエティ番組『オスカル!はなきんリサーチ』『オスカルイーツ』でも活躍した。撮影:大門徹

仮面ライダーリバイに変身するのは、下町で感じのいい銭湯「しあわせ湯」を営む五十嵐家の長男・一輝(演:前田拳太郎)。彼の身体には悪魔バイス(声:木村昴)が宿っており、一輝がリバイスドライバーにバイスタンプを押すことで、バイスもまた仮面ライダーバイスとなって実体化する。

今回のインタビューは、本作のヒロイン・五十嵐さくらを演じる井本彩花が登場。五十嵐家3兄妹の末っ子で長女のさくらは、思春期真っ只中の現役高校生。表面上はクールを装っているが、家族思いのやさしい性格である。心・技・体すべてにおいて優れており、実はふたりの兄よりも大きな可能性を秘めている。井本には、初の特撮テレビドラマ出演となった本作の印象や、共演する五十嵐家のチームワークのよさ、そして空手を駆使して敵に挑む勇ましさを見せる美少女・さくらの役作りについて尋ねてみた。

――以前から「仮面ライダー」シリーズはテレビでご覧になったことがありますか?

はい。子どものころからよく観ていました。6歳下の弟がいるので、テレビを観ながら変身ベルトの玩具でいっしょに遊んでいた思い出があります。自分が幼い時期からずっと続いているシリーズ、しかも仮面ライダー50周年記念作品のヒロイン役で出演できるなんて、ほんとうにうれしく、光栄に思っています。

――井本さんにとっての思い出の仮面ライダーは誰ですか。

竹内涼真さんが主演されていた『仮面ライダードライブ』(2014年)が好きでした。あと、弟が好きだった『仮面ライダーエグゼイド』(2016年)も、とても思い出深いです。私が芸能界デビューしてから1年後くらいに、エグゼイド=永夢を演じられていた飯島寛騎さんの舞台を観させていただいたことがあって、強く印象に残っています。

――今回演じられる、五十嵐さくらというキャラクターについて、どんな印象を持たれましたか。

最初は大学生という設定だったそうですが、年齢が下がって高校生になったと聞きました。企画書の役柄設定を読んでいちばんビックリしたのは、五十嵐3兄妹の中でもっとも身体能力に優れ、あらゆる才能に恵まれていると書かれていたことです。そのとき「さくらって最強だ」って思いました(笑)。空手が得意という設定なのですが、私はやったことがないので大丈夫かな……と思いましたけど、撮影に入る前に何度かアクション練習をやりまして、だんだん自信をつけてきています。

――さくらの役作りについては、どんなところに注意されていますか。

高校生の女の子らしく、ちょっと反抗期という設定なんですけど、柴崎監督からは「親に対して反発心を示すときでも、怖い感じにならないように意識して」と言われました。ただ怒っていたり、無表情だったりして、小さな子どもたちから「怖いお姉ちゃん」だと思われないように気を付けています。反抗期であってもホントは家族のことが好きなので、クールな部分と素直な部分の両方を取り入れて、メリハリをつけていきたいと思います。

――井本さんご自身がクールな見た目で、お話をするとすごく明るい感じになりますから、さくらのキャラにはピッタリだと思います。

そんな風に見えていたら、うれしいですね!

――さくらが着ている高校の制服の印象はいかがですか。

とても可愛いですよね。色が私の好みにドンピシャで、一目見て「着てみたい!」と思いました。実際に私が着ている高校の制服とは、ぜんぜん違います。こんなに明るい色は使っていませんから(笑)。

――井本さんがこれまで出演されたテレビドラマとは一味違う、仮面ライダーシリーズならではの撮影体験などはありましたか。

敵の怪人の攻撃などで「合成」カットが入るので、合成のための素材を撮影することが多いんです。そういうのが通常のドラマとは違う部分ですね。あとは、仮面ライダーですからやっぱりアクションシーンがたくさんあることです。私が演じるさくらは一輝お兄ちゃん、大二お兄ちゃんに負けないくらい、空手によるアクションをやってます。