東京ドームは、東京ドームシティ内「Gallery AaMo(ギャラリーアーモ)」にて、9月17日~11月14日の間、の期間、『NATURE AQUARIUM EXHIBITION 2021 TOKYO』を開催する。世界的な水景クリエイター故・天野尚氏とその愛弟子5人のADA(アクアデザインアマノ)水景クリエイターたちの創作活動の全容を示した作品展の内容を紹介する。
会場に入るとまず、天野氏が撮影した水景写真作品や生態風景写真の数々が大型のパネルで展示されている。
水景クリエイターのほか、アマゾンなどの熱帯雨林や、新潟の自然風景などを大判カメラで記録する写真家としても活動した天野氏。2008年のG8北海道洞爺湖サミットの会場でも作品が展示されるなど、独自の生態風景写真は国内外で高い評価を得てきた。
最大6m50cmの超特大パネルなど、まるで大自然の中に身を置くような体験ができる展示となっている。
そして今回の作品展のメインとなるのが、展示の中盤に現れる巨大な「ネイチャータワー360°」だ。
高さ約3.5m、直径約4.5m、全周13mのこの作品、まるで熱帯雲霧林がそびえ立つかのように見るものを圧倒する。
360度すべての角度から楽しめるように設計されており、近づくと下部の水槽の中に熱帯魚やエビが泳いでいることが分かる。見る角度や目線、距離によって見え方が変わり、ずっと見ていても飽きない作品だ。
このネイチャータワーを過ぎると、天野氏の愛弟子である5人の水景クリエイターたちが本展のために制作したネイチャーアクアリウム水槽が展示されている。いくつかご紹介しよう。
「支え岩」
岩礁帯で見られる立岩や洞穴をイメージして制作した水景。遠近感が生まれるよう配石されており、水草の中で石が支え合っている様子が安定感をもたらしている。
「水の中の紅葉」
赤を基調とした有茎草を植栽し、屏風絵のようにパノラマ比率で構図骨格が組まれている。「生きた紅葉屏風」と言える華麗な作品だ。
「初夏の石景」
「一気呵成に石を組むことにより、自然の流れや勢いが石に転ずる」という天野氏の教えのもと、配石が難しいという川石を見事に配置。水草の中にたたずむ石に荘厳さを感じる。
このほか、すみだ水族館「自然水景」の没入体験が楽しめる水中動画上映や、グッズ販売、ワークショップなど、ネイチャーアクアリウムを存分に楽しめる内容となっている。
■開催期間:9月17日~11月14日
■時間:平日12~19時、土日祝11~19時(最終入館は閉館30分前まで)
■料金:当日一般1,500円、中・高校生1,200円、小学生900円
※社会状況により会期や内容が変更となる場合があるため、最新状況は公式HPにて。