「コロナ禍で人とのコミュニケーションが希薄になった」という声を耳にします。

一方で、意味のない会議や飲み会が減ったことでストレスも軽減され、結果、仕事の効率も上がったという話もよく聞きます。そのことを実感した、とある社長さんのツイートが現在、大きな話題になっているのをご存知でしょうか?

  • ※画像はイメージです。

コロナ禍になってから、朝礼も終礼もやめて、ミーティングも定例会もすべてやめて、打ち合わせはWEB会議ですら使用せずに社内チャットか電話だけにして、売上はどうなったかというと、売上増で労働時間も削減できて離職率も下がっているという社内データを見て笑ってる。すべての会議は要らんかった。
(@hetare808ceoより引用)

ツイ主は、不動産会社で社長をしている「ヘタレ社長(@hetare808ceo)」さん。

コロナ禍をキッカケに、朝礼と終礼、そしてミーティングや定例会を廃止し、打ち合わせはWEB会議すら行わず、社内チャット、もしくは電話だけに切り替えたところ、「売上増で労働時間も削減できて離職率も下がっている」ことが発覚。「すべての会議は要らんかった」と結論付けました。

この実感のこもったリアルな感想は大きな注目を集め、3.5万件のリツイート、14.8万件のいいねを獲得(9月16日時点)。続々と賛同のコメントも寄せられています。

「会社ではありませんが、PTAも会議、委員会、総会等ほぼ無くても学校は回っています(笑)拘束時間も役員定数の削減も出来て一石五鳥くらいです」

「会議やってると、仕事やってる気になるんですかね。私は資料貰うだけで十分なんですけど。会議嫌い」

「似たような話で、学校で朝礼を廃止してそのぶんこどもたちといる時間を増やしたら、いじめの発生件数が減ったなんて話もテレビで見かけました」

「会議の資料作りに残業してる人が大半…」

「実際の所、そうなんですよ、会議やミーティングなんて上層部や社長の満足の為にしてるだけ、必要最低限のミーティングは必要やと思いますが毎週や毎月なんて本当に時間の無駄ですね」

「先日辞めたばかりの会社が朝礼終礼ありミーティングからのミーティング。上司はこの時代に毎日一日中ほぼ打ち合わせしかしておりませんでした」

「必死こいてテレビ会議をしまくっているわが社とはえらいちがいです」

多くのツイッターユーザーが、会議を不毛であると考えていることがよくわかります。

今回は、ツイ主のヘタレ社長さんに、その心境の変化について、少し詳しくお話をうかがいました。

ーーコロナ禍をきっかけにリモートワークにされたのでしょうか?

コロナ前からリモート体制は整えてはいたのですが、コロナ禍になるまでは従業員はリモートツールの使用はあまりしていませんでしたね。

ーー今までどんな会議を、どれくらいのペースでしていたのでしょうか?

定例会は月1回。終礼はコロナ前にほぼ廃止にしていましたが、朝礼は毎日。ミーティングは適宜行っておりました。部門にもよりますが、私の場合で1日に2~5件くらいでした。

ーーコロナで働き方への意識はどう変わったか、改めて教えて頂けますか?

会議そのものにはコロナ前から違和感は感じていたものの、全員に意見を聞いて全員の賛同を得てからプロジェクトを進めたい気持ちが強かったです。

しかし、会議を廃止し、社内チャットをメインにしてからは「こんなにも話し合いというものはシンプルなんだ」「結局決断するのは上層部」ということに気づかされ、これまでの会議を振り返り、なんだか従業員に申し訳ない気持ちにもなりました。

社内チャットなどで話し合いがスムーズに進み、議事録も不要となり、従業員はストレスも減り、自分の業務に集中することができているように感じます。プライベートの時間が増えたとの反響も多かったです。

ーー今回のツイートが大きな反響を生んでいます。率直なご感想を教えてください。

みんな会議が嫌いなんだなと(笑)。でも、それはダラダラと誰も決断をしない時間だけが吸い取られる会議や、必要以上の雑談、公開説教や上司や社長の自己満足的な独演会に対して不満なのであって、話し合いそのものを避けたいのではないと受け止めました。
会議の是非は業種業態にもよるとは思いますが、ウィズコロナにおいても世の中の無駄が排除されていくと良いですね。


とても従業員思いであることが伝わってきますし、このニューノーマル時代にすみやかに適応する順応力もお見事です。