住友林業クレストは9月7日、鹿島工場にPPAモデル(オンサイト型自家消費太陽光発電サービス)とカーボンフリー電力を導入し、使用電力の100%再生可能エネルギー化を実現したことを発表した。
今回の取り組みは、SMFLみらいパートナーズが提供するスキームを活用し、工場使用電力のカーボンニュートラルを達成した最初のケースとなる。
同社は2020年5月に鹿島工場に工場棟を新設。屋根には2020年9月、SMFL みらいパートナーズが太陽光発電設備を設置した。この設備は発電容量623kW、年間発電量約55万kWh(一般世帯約120戸分)の電力を供給し、同工場全体の年間電気使用量の約20%を賄う。同社は電力の使用料をSMFLみらいパートナーズに支払い、SMFL みらいパートナーズは太陽光発電設備の運営維持管理に当たる。
同社は、SMFL みらいパートナーズの仲介によりエナリスが提供するカーボンフリーの電力を購入。購入電力は再生可能エネルギー電力に非化石証書(FITトラッキング付き)が付与されており、RE100に適合した電力となっている。太陽光発電設備だけでは調達しきれない残る80%の電力分を化石由来の電力からカーボンフリーの電力に切り替えた。
この2つの取り組みで同社鹿島工場で使用する電力は再生可能エネルギー比率100%となり、年間約1,288トンのCO2を削減する。
住友林業グループはRE100に加盟。製造工場が使用する電力はグループ全体の約66%を占め、RE100達成に向けて製造工場への再生可能エネルギー導入は不可欠となっている。同グループは2040年までに事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーにすることを目指している。