65歳で退職するから、それまでにまとまった資産を形成したいと考える人も多いでしょう。老後にいくら必要なのかは個人によって差がありますが、仮に5,000万円とした場合、毎月いくら積み立てていけばいいのでしょうか?
今回は積み立て投資のシミュレーション結果をご紹介しますので、資産形成の参考資料にしてください。
投資信託で年利3%のファンドで積み立てをする場合は?
30歳から65歳まで、35年間で5,000万円を狙うとします。年率3%のファンドを選ぶとすると、毎月必要な積立額は67,400円です、以下のような結果となります。
・積立総額:2,831万8,500円
・運用益:2,168万1,500円
・資産合計:5,000万円
年収によって異なりますが、毎月67,400円を積み立てるのはそれほど簡単ではない人も多いでしょう。貯金とは別物であり余剰資金で行わなくてはなりませんので、投資に回せるのは毎月の月収の10%~20%ほどが目安です。
※手数料・信託報酬・税金は考慮しません。
※あくまでシミュレーション結果であり、将来の成果を約束するものではありません。
年利5%のファンドの場合はいくら?
積極的にリターンを狙うため、株式の割合が多いファンドを選ぶと、年利5%以上を得ることも不可能ではありません。この場合は、毎月44,000円の積み立てが必要です。
・積立総額:1,848万4,620万円
・運用益: 3,151万5,380万円
・資産合計:5,000万円
先ほどの場合の月額67,400円より、2万円以上低い積立額で5,000万円に到達できる計算です。
この金額なら積み立てができる人も多いでしょう。ただしリスクも高めになりますので、ファンドの仕組みやリスクの低減策についてよく学んでおく必要があります。
※手数料・信託報酬・税金は考慮しません
※数値はあくまでもシミュレーションであり、将来の成果を約束するものではありません
最初の20年間はつみたてNISAを併用するのもおすすめ
投資で得られた利益は、20.315%が所得税・住民税として課税されます。投資信託の運用益についても同様です。
つみたてNISAなら運用益が非課税となり、より効率的な投資ができます。ただし年間40万円まで、非課税期間は最大20年という制限があるので、5,000万円の資産形成をするには、つみたてNISAだけでは不十分です。
通常の積立投資信託や、iDeCo(個人型確定拠出年金)などを併用することがおすすめです。