ネスレ日本が手掛けるロングセラーのキャットフードブランド「モンプチ」。ドライフードやウェットフードだけでなく、ゼリータイプの「ナチュラルキッス」や飼い主の手からあげられる「クリスピーキッス」といったおやつまで様々なラインナップを揃えており、日々愛用する猫飼いさんも多いのではないでしょうか。

我が家で暮らす猫も、ドライフードの「モンプチ ドライ」は大好物。特に個包装になっているボックスタイプにはお世話になっています。好き嫌いせずにカリカリ食べてくれるので、飼い主としてはありがたい限り。たくさん食べて大きく育っておくれ。

でもある日、猫に「モンプチ」をあげていて気付いたんです。

「モンプチ ドライ」ボックスタイプはパッケージの上部にモッフモフの白い猫が描かれているのですが、よく見ると――

印刷された猫の輪郭に沿って、切り取り線が入っているような。

やっぱり猫型! イラストの猫のお顔に、猫のかたちが重なっています!

切り取ってもかわいい……。猫、顔の輪郭が変わると印象もガラッと変わりますよね。気高く気品のあるお顔立ちは同じですが、元々パッケージに描かれているフワフワした輪郭の姿も、切り取ってシュッとなった輪郭の姿もどちらも素敵。

しかしなぜこの形状なのでしょうか。そして何の役割があるのでしょうか。SNSでもたびたび話題になるものの、理由が気になるこの"隠れ猫"のような切り込み、ネスレ日本の担当者の方にお話を伺いました。

「モンプチ」のネコ型切り込み、その理由は…

――「モンプチ ドライ」のボックスタイプですが、なぜパッケージの切り込み部分がネコ型なのでしょうか。

技術的な役割としては、切り込みによる箱の接着剤の浸透を良くするためと、店頭でのいたずら開封防止のためです。

  • 店頭でいたずらに開封されないよう、この部分から開けようとするとネコがしっかりと仕事をしてくれます

――商品左上にある切り込みだけ、パッケージの猫のイラストとピッタリハマっています。意図があればお教えください。

パッケージ左上の切り込みがちょうど猫の顔に当たるように配置されているのは、製品開発段階での担当者の遊び心と、お客様に楽しんでいただければという思いからです。

  • この切り込みはパッケージの上部に2箇所、下部に2箇所あるため、1箱から4匹お迎えできます

――このネコ型の切り込みは、いつからこの形状なのでしょうか。

以前よりいたずら開封防止のために猫の形の切込みとなっていますが、2016年から現在のデザインのパッケージとなり、ネコ型の切込みがパッケージの猫のイラストにピッタリはまるようにデザインされています。


なお、過去にはこのネコ型の切り込みを集めて応募するキャンペーンを行っていたこともあるそうですが、現在は特に行っていないとのことです。

猫を飼っている方にとってはお馴染みの方も多い「モンプチ」。美味しいキャットフードとしてだけでなく、安全な商品を購入するための仕掛けや密かな遊び心も隠されていました。