Googleは9月15日、公式ブログ「Google Japan Blog」において、「Google Pixel 6」「Google Pixel 6 Pro」についての情報を公開した。

「Google Pixel 6」「Google Pixel 6 Pro」は、2021年秋の発売がすでに発表されているGoogleのスマートフォン新製品。独自開発のSoC「Google Tensor」を搭載することで注目されている。

8月の発表の内容と重なる部分も多いが、今回ブログで公開された内容を簡単にご紹介しよう。

外観面でまず目をひくのが、カメラシステム全体をベルトのように搭載する“カメラバー”。改良されたセンサーとレンズが、正方形の枠に収まらないほど拡大したためのデザインだ。素材・仕上げは、「Pixel 6 Pro」では軽く磨かれたアルミニウムフレーム、「Pixel 6」はマットアルミニウム仕上げとなっている。

  • カメラバー

    カメラバーが目をひくデザイン。「Pixel 6」と「Pixel 6 Pro」では表面の仕上げも異なる

OSはAndroid 12。そしてUIは、2021年のGoogle I/Oで発表された「Material You」に基づくものとなる。Material Youは色彩科学と長年にわたるインタラクションデザイン・エンジニアリングにおける取り組みを融合させたデザイン言語で、色/形/光/モーションといった要素を見直したダイナミックで表現力豊かなデザインを実現する。OS・UIがTensorチップ上でスムーズに実行されるため、自然な形で「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」を使うことができるという。

Google Tensorについては、「AIと機械学習を利用する機能が増える中、単にコンピューティングリソースを追加するだけでなく、機械学習を使用してPixelユーザーに特定の機能を新たに提供することを目的としています」とその開発背景を説明する。その例として、光学技術だけでなくデジタル処理を前提とした画像処理モデルを処理するようにチップをカスタマイズしている点を挙げ、TensorによってGoogleがこれまで思い描いてきたスマートフォンを実現できると述べている。

  • Google Tensor

    Google Tensorのパフォーマンスについては誰しも気になるところ

セキュリティ面でも、Tensorの新しいセキュリティコアとセキュリティチップ「Titan M2」により、「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」はどんなスマートフォンよりも多くのハードウェアセキュリティレイヤーを備えたものになる。

Tnesorの恩恵は、カメラシステムや音声認識など、あらゆる機能に及ぶ。これにより、ユーザーは、動き回る子供と家族写真を撮るときや、誰かと外国語で会話するときなど、さまざまな場面でこれまで以上にGoogle Pixelを便利に活用できるとしている。

  • カラーバリエーション

    カラーバリエーションは5色

なおこのブログでは、同日に開始された「Google Original Chipsキャンペーン」についても紹介されている。このキャンペーンは、Googleの独自開発“チップ”であるGoogle Tensorにひっかけ、オリジナルの“チップス”を先着10,000名にプレゼントするというものだったが、本記事を執筆している9月15日19時40分の時点ですでに応募が締め切られている。

  • Google Original Chips

    Googleのオリジナル“チップ”ならぬオリジナル“チップス”