JR北海道は15日、来春のダイヤ見直しについて、学園都市線(札沼線)「ロイズタウン駅」開業、宗谷本線「名寄高校駅」設置(東風連駅を移設・改称)に合わせた輸送体系見直しを行う一方、極端に利用の少ない7駅を廃止の方向で協議中と発表した。
学園都市線(札沼線)では2022年春、あいの里公園~石狩太美間に新駅、ロイズタウン駅(当別町とロイズコンフェクトによる請願駅)が開業予定。あわせて石狩太美駅を「太美駅」、石狩当別駅を「当別駅」に改称する。JR北海道の発表によれば、来春のロイズタウン駅開業に合わせ、「全84本のうち、ダイヤ制約のある中で最大限の約9割の停車を計画しています」とのこと。
宗谷本線では、名寄市からの要望を受け、東風連駅を名寄駅方向へ1.6km移設し、「名寄高校駅」に変更。現在、東風連駅から名寄高校まで1.5km、名寄駅から名寄高校まで2.3km離れているが、移設・改称後は名寄高校から約200mの位置にホームなど設置され、通学する高校生らの利便性が向上する。JR北海道によれば、来春のダイヤ見直し後、名寄高校駅に「普通・快速あわせて24本すべての列車を停車する計画」だという。
一方、固定費削減に向けた取組みの一環で、利用状況を踏まえた駅の見直しも行う。極端に利用の少ない駅として、函館本線の5駅、宗谷本線の1駅、花咲線(根室本線釧路~根室間)の1駅、計7駅を廃止する方向で関係自治体と協議中。駅廃止による経費節減効果は年間約1,000万円とされている。