レバレジーズが運営する新卒向け就職エージェント「career ticket (キャリアチケット)」は、「スカウトサービスに関する意識調査」の結果を9月15日に発表した。調査は8月4日~8月10日の期間、2022年4月に大学卒業予定の男女303人を対象にインターネットで行われた。
まず、就職活動時のスカウトサービスの利用状況を聞くと、「利用したことがある」が65.7%と、就活生の半数以上がスカウトサービスを利用していることがわかった。「利用したことはなく、今後も利用しないつもりだ」は32.3%、「利用したことはないが、今後利用するつもりだ」は1.7%と、8月時点でスカウトサービスを利用したことがない学生は3割に留まっている。
「利用したことがある」「今後利用するつもりだ」と回答した学生の理由として、「自分がまだ知らない企業が発見できるかもしれないから」「企業を探す手間が省けるから」などの意見が挙がった。回答の傾向からスカウトサービスの学生ニーズは、主に「知らない企業と出会いたい」と「就活を効率良く進めたい」の2パターンあるようだという。
学生のスカウトサービスの利用開始時期は「大学4年生の4~6月(27.6%)」次いで「大学3年生の1~3月(21.6%)」、「大学3年生の4~6月(20.6%)」となっている。この結果から、就職活動のピーク時に利用する学生と、大学3年の早期に利用する学生に二極化していることがわかる。
前述したスカウトサービスを利用する理由に当てはめると、ピーク時に利用する学生は、「今エントリーしている企業だけでなく、まだ出会ったことのない企業を知りたい層」、早期にサービス登録している学生は「就職活動を効率良く進めたい層」と考えられるとのこと。
また、スカウトサービスで企業からのスカウトを「承諾したことがある」と回答した学生は66.3%、「承諾したことはない」学生は33.7%となった。
スカウトを承諾した理由の1番は「興味のある業界だったから(54.5%)」となり、「自分へのオファー理由が書いてあったから(43.9%)」「興味のある職種だったから(32.6%)」と続いた。
一方、スカウトを承諾しなかった理由を見てみると、「業界や職種に興味がなかった」という回答のほかに「全員に同じメッセージを送っていると感じたから」といった回答も上位に挙がっていた。
学生が企業からオファーを受け取る際、その業界や職種への興味関心はオファー承諾の大きな判断基準になっているといえるという。それに加え、承諾した理由・しなかった理由のどちらも「自分だけにメッセージが送られているか」が関係していることから、学生はそのスカウトに「特別感」があるかどうかを重視していることが読み取れる。