アップルが、新しい「iPhone 13」シリーズ4機種を発表しました。カメラ機能を強化したのが目玉で、映画のような奥行き感のある映像が簡単に撮影できる「シネマティックモード」を新たに搭載したのがポイント。ハードウエア面では、前面のノッチを20%小型化して画面を広くしたほか、バッテリー駆動時間を従来よりも大幅に延ばしたのが特徴です。内蔵メモリーは最小でも128GBに引き上げたほか、iPhone 13 ProシリーズではiPhone初の1TBモデルも用意します。
ラインナップは、6.1インチの売れ筋モデル「iPhone 13」、5.4インチの小型モデル「iPhone 13 mini」、6.1インチの「iPhone 13 Pro」、6.7インチの大画面モデル「iPhone 13 Pro Max」の4機種。予約開始は9月17日の21時、発売は9月24日です。
iPhone 13シリーズのおもな特徴
デュアルカメラを搭載したiPhone 13シリーズのおもな特徴は以下の通りです。
- A15 Bionicチップを搭載、処理性能や機械学習の性能が向上
- 動画モードに、映画のような奥行き感のある映像が簡単に撮影できる「シネマティックモード」を搭載
- 写真モードに、自分の好みの色合いを設定して撮れる「フォトグラフスタイル」を追加
- それぞれの人物に合わせて肌のトーンや明るさを最適に補正するスマートHDR4
- 背面カメラはセンサーシフト方式の手ぶれ補正機構を新たに搭載
- 前面のノッチを20%小型化し、表示領域を拡大
- バッテリー駆動時間を延長
- 画面の明るさを向上
- 内蔵メモリーは最小容量でも128GBにアップ
- 価格は、iPhone 13 miniが86,800円~、iPhone 13が98,800円~
- カラバリは5色、新色としてピンクとスターライトを用意
iPhone 13 Proシリーズのおもな特徴
トリプルカメラを搭載したiPhone 13 Proシリーズのおもな特徴は以下の通りです。
- A15 Bionicチップを搭載、処理性能や機械学習の性能が向上
- 動画モードに、映画のような奥行き感のある映像が簡単に撮影できる「シネマティックモード」を搭載
- 写真モードに、自分の好みの色合いを設定して撮れる「フォトグラフスタイル」を追加
- それぞれの人物に合わせて肌のトーンや明るさを最適に補正するスマートHDR4
- 超広角カメラは最大2cmまで寄って撮れるマクロ機能を追加。写真と動画の両方で撮影可能。超広角カメラはオートフォーカスにも対応
- 望遠カメラは35mm判換算で77mm相当の光学3倍に一新
- 前面のノッチを20%小型化し、表示領域を拡大
- バッテリー駆動時間を延長
- 表示内容によってフレームレートを10Hz~120Hzに変更し、バッテリーを節約するProMotion
- 内蔵メモリーは1TBモデルを追加、4ラインアップに
- 価格は、iPhone 13 Proが122,800円~、iPhone 13 Pro Maxが134,800円~
- カラバリは4色、新色としてシエラブルーを用意
撮影後にもピントが調整できる「シネマティックモード」
カメラ機能で注目したいのが、動画モードに新たに追加された「シネマティックモード」。これは、背景をぼかして奥行き感のある映像に仕上げる機能で、人物が横を向いたらそちらにいる人物にピントが移る、といった映画のような表現で撮影できます。ピントの移動はiPhoneのニューラルエンジンが判断して自動で設定してくれるほか、画面のタップで任意に変更することも可能。注目は、撮影後の編集画面であとからピント位置を自由に調整できること。動画の表現が大きく変わりそうです。
写真撮影では、「鮮やか」「暖かい」「冷たい」など4種類のスタイルを選ぶだけでトーンを変えられる「フォトグラフスタイル」モードも新たに追加しました。全体の仕上げを変えつつ、肌のトーンは保たれるので、違和感のない仕上がりになります。
iPhone 13 Proシリーズのみ「マクロ撮影機能」を搭載
iPhone 13 Proシリーズの超広角カメラは、新たにオートフォーカスに対応しました。さらに注目なのが、最大2cmまで寄って撮れるマクロ機能を追加したこと。写真と動画の両方で撮影でき、これまでにない表現が可能になります。
前面のノッチの領域が20%小さくなった
ディスプレイのパネルサイズは全モデルともiPhone 12シリーズと同じですが、TrueDepthカメラが収まる前面のノッチの部分が従来より20%ほど小さくなり、画面の表示領域がわずかながら増えました。写真や動画が欠けてしまう領域が減るので、より迫力のある表示が楽しめます。
バッテリー駆動時間が大幅にアップ!
全モデルとも、バッテリー駆動時間が大幅に延びているのは見逃せません。バッテリー自体を大型化したことに加え、モバイル通信は5Gの速度が不要な際に5Gを使わず4G(LTE)で通信する「スマートデータモード」を搭載したこと、省電力性能が高まったA15 Bionicチップの搭載などで改良したとしています。
iPhone 13 Proは表示性能と省電力を両立した「ProMotion」に対応
ディスプレイは、全モデルとも明るさを増しています。iPhone 13 Proシリーズのみ、「ProMotionディスプレイ」を搭載したのがポイント。これは、ディスプレイのフレームレート(書き換え間隔)を表示内容に応じて10Hzから120Hzまで自動で変更し、ディスプレイの消費電力を抑える機能です。最大120Hzで更新できるので、ゲームなど動きの速いものも遅延のないなめらかな表示ができ、さらに画面に指が吸い付く感覚で操作できるとしています。