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【この記事のエキスパート】
ゴルフライター:toya
小学生から地元のスポーツ少年団で野球を始め、中学校ではシニアリーグに所属してジャイアンツカップ出場。高校生になり軟式野球部に所属して全国大会優勝という経歴がある。俊足巧打の外野手で核弾頭タイプ。
現在は30歳を過ぎてから始めたゴルフにハマり、ゴルフライターとしてデビューしはや5年。ついに自身のラジオ番組まで持つようになった。
趣味はゴルフに釣り、カメラマンとして撮影を行ったり、コスメコンシェルジュとしてモデルへのメイクも手掛ける。
本記事では、グリーンに乗ったボールをカップインさせるために重要なゴルフクラブである「パター」の選び方とおすすめ商品を紹介します。オデッセイやスコッティキャメロン、テーラーメイドといった人気ブランドを中心にピン型・マレット型を厳選。初心者向けの高コスパな商品も!
ゴルフのパターとは?
パターは、おもにグリーンに乗ったボールをカップインさせるときに使うゴルフクラブです。グリーンの外からパターを使ってボールをピンに寄せることもあります。
ドライバーなどのクラブはボールを飛ばすものですが、パターはボールを転がす目的で使用されるため、ロフト角がほとんど付けられていないのが基本です。グリーンに乗せた後、パッティングがうまくいくかどうかでスコアが大きく左右されるので、自分が狙ったとおりに転がしやすい、よく入るパターを選びましょう。
パターの選び方
まずは、おすすめパターの選び方をチェックしていきましょう。スポーツライターのtoyaさんのアドバイスも紹介しています。
【1】ヘッド形状から選ぶ
【2】ネック形状から選ぶ
【3】フェース素材もチェック
【4】長さを決めるときのポイント
これらの4つのポイントを参考に、自分に合うパターを選んでください!
【1】ヘッド形状から選ぶ
パターのヘッド形状にはいくつか種類があるため、チェックしましょう。
ピン型:フェースコントロールがしやすくミスに強い
細長いピン型は、パターのスタンダードとなっているヘッド形状で、多くのツアープレーヤーにも選ばれています。
ボールに対して直角に構えやすく、まっすぐ打ち出しやすいのが大きなメリットです。ヘッドの前後に重量があるため、フェースコントロールがしやすいでしょう。また、安定性があるので、多少のミスに強いパターです。
一方、ヘッドが細長い形状なのでブレやすいので、慣れておく必要があります。しっかり練習して方向性を合わせられるようになれば、使いやすいパターです。
マレット型:ブレにくく、距離を出しやすい
マレット型は、かまぼこのような形をしたヘッドです。フェースの裏に重心が集中していることから、ストロークの際にブレにくくて、狙った方向にまっすぐ振りやすいのがメリット。
また、ヘッドが重ためのモデルが多いため、ボールが転がりやすく、距離を出しやすいのも特徴です。芯を外してしまった場合でもパッティングの距離感に差が出にくいですよ。初心者でもまっすぐ打てるパターのひとつと言えます。
ネオマレット型:距離が出る。方向性を合わせやすい
ほかのタイプよりも、ヘッドが大きいネオマレット型。カップに対してまっすぐ構えやすくて、マレット型のように方向性を合わせやすいのが特徴です。
ヘッドが大きくて重ためなので、ブレにくく、ショートパッドを決めやすいでしょう。ただし、大きなヘッドに扱いづらさを感じる人もいるため、実際に手に取って打ちやすいかどうか試しながら検討してください。
L字型:操作性が高く、中級者以上向け
L字型パターは、ヘッドのヒール側にシャフトが取りつけられています。ヘッドとシャフトが、アイアンやウェッジと同じような位置関係にあるため、アプローチのように打つ感覚でパッティングしやすいのが特徴です。
ストロークのときにフェース面を感じやすく、操作性がいいのも大きなメリット。近年では、奥行きのあるL字型のヘッド形状も増えてきています。
【2】パターのネック形状から選ぶ
ネックとは、シャフトとヘッドの付け根をつなぐ部分です。数種類にわかれているため、自分に合ったものを見つけましょう。
クランクネック:一番ポピュラーなタイプ
ピン型パターに多いクランクネックは、右利き用の場合ヘッドがシャフト軸よりもオフセット(右側)に引っ込んでいるタイプです。カギ型になっていて、ボールを打つときにシャフトよりフェースがやや遅れてきます。
そのため、両足のまんなかにボールをセットしたいときにぴったり。重心距離がほどよくて、さまざまなストロークにおいて安定性を発揮します。
ベントネック:重心が低めでストロークが安定しやすい
ベントネックは、なめらかに湾曲したシャフトがヘッドにつながっています。クランクネックのように、シャフト軸よりも右側に少し引っ込んだ形状です。
オフセットが大きくなるモデルも多く、右への押し出しが出にくくミスしにくいです。また、重心位置が低めなので、直進的なストロークが安定しやすいでしょう。マレット型やネオマレット型のパターで採用されているモデルも多いです。
センターシャフト:芯を外すとぶれやすい。中級者以上向け
センターシャフトネックは、その名のとおりヘッドの中央にシャフトが装着されているパターです。重心距離とオフセットがほぼない形状が特徴で、シャフト軸の線状に重心が設定されているモデルが多くあります。
操作性がよくて、左側にボールが転がってしまう「引っかけ」のミスにも強いのが魅力です。芯を外してしまうとヘッドがブレやすいため、人によっては扱いづらいと感じることもあるでしょう。
スラントネック:右への押し出しが出にくく、ミスに強い
スラントネックは、ヘッドのヒール側からネックが斜めに出ているタイプです。ネックが短いものが「ショートスラント」、長いものは「ロングスラント」と呼ばれています。
オフセットが大きいモデルが多くあり、右への押し出しが出にくくなるのが特徴です。またショートスラントネックの場合は重心が低めになっており、アッパーブローや水平に打ちやすくなるでしょう。
【3】フェース素材もチェック
パターのフェース素材はおもに、軟鉄やステンレスなどの硬い金属と、エラストマーコアやウレタン樹脂などの柔らかい樹脂に分けられます。
▼金属系(軟鉄、ステンレスなど)
ショートしやすい人向け。
ボールを打ったときの振動を吸収しにくく、打感がダイレクトに伝わる。
ボールが強く出るように感じるため、徐々にインパクトが弱くなっていくことも。
▼樹脂系(エラストマーコア、ウレタン樹脂など)
オーバーしやすい人向け。
振動を吸収しやすくソフトな打感になるのが特徴。
パットがショートしがちなときに樹脂系のものを使うと、しっかり打ちやすいことも。
自分のフィーリングに適した硬さのフェースを選ぶことが大切です。
【4】パターの長さを決めるときのポイント
パターのシャフトは、33~35インチ程度のものが多くなっています。シャフトが長いと振り子のようなストロークをイメージしやすいのが特徴です。逆に短いと、腕や体との一体感を感じやすくなります。
ゴルファーによって、パッティングの際に腰をしっかり曲げるか、肘を曲げるかどうかなど姿勢が異なるため、適したシャフトの長さもそれぞれです。
目安までになりますが、身長で大まかなサイズは決まります。
身長:180cm程度 → シャフト長さ:34~35インチ
身長:170cm程度 → シャフト長さ:33~34インチ
身長:160cm程度 → シャフト長さ:32~33インチ
パターを実際に構えてみて、しっくりくる長さやストロークが安定しやすいと感じる長さを見つけることが大切です。
スポーツライターからアドバイス
イメージ通りの転がりが出せるかどうかが大切
【エキスパートのコメント】
パターで一番大切なのは「狙ったカップに入れること」。至極当たり前のことですが、形状の好みやブランドに惑わされている人も少なくありません。
自分が狙った方向にきちんと転がるか、強さは狙い通りに出せるのか。パターを選ぶ上でこれらの点が最も重要なポイントとなるでしょう。
ストロークの仕方やパッティングイメージによって、同じパターを試打しても評価が変わるのが面白いところでもあり難しいところです。
パターの人気のブランド・メーカー
これからゴルフを始めようとしている初心者にとって、パター選びは難しいものです。なので、人気ブランドのアイテムから選ぶというのも手です。プロの使用率が高く、その信頼感は抜群。ぜひ参考にしてみてください。
ODYSSEY(オデッセイ):世界中のプロが愛用するブランド
オデッセイは、世界中の男子プロ・女子プロから高い人気を集めているブランド。ヘッド形状やインサートなどのバリエーションが豊富で信頼を得ています。
さまざまなシリーズのパターを展開していることで有名で、「ホワイト ホット OG」や「ストローク ラボ」などが挙げられます。パターの打ち方は、人によって異なり、感覚が重要になってくるので幅広いラインナップは安心ですよ。比較的手に取りやすい価格帯なのも人気の理由です。
Scotty Cameron(スコッティキャメロン):プロの要望に応えてきた高い技術力を持つ
タイガーウッズが使用したことで人気が出て、今ではオデッセイと2大ブランドになっています。数々のツアーで優勝を勝ち取っているパターで、世界に名だたるプロから信頼を受けています。
どのパターにもプロからの細かい要望が反映されていて、どちらかというと中~上級者向けのパターをラインナップ。「カリフォルニア」「スタジオスタイル」などのシリーズを展開し、プロからの要望にも応える高い技術力が光るブランドです。
TALOR MADE(テーラーメイド):ツアーでの使用率上位のアメリカブランド
PGAなど世界中のツアーにおいて高い使用率を誇っているのがテーラーメイドゴルフ。中でもネオマレット型のパター、「スパイダー」シリーズは非常に人気で、世界で活躍するトッププロも愛用しています。
初めてシャフトや重りが変えられる調整機能を搭載したことでも知られています。ゴルファーがより狙いを定めやすくするためにこだわり抜いたデザインと上質な打感が人気の理由です。アライメントの取りやすさを求める方に特におすすめのシリーズです。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)