結婚をして、新しく家族ができることでパートナーの両親や親せき、友人などこれまで以上にお付き合いの幅が広がります。地域や家庭ごとに行事のルールやマナーなどは変わるもの。これまであまり気に留めていなかったことも、パートナーや、周りの人にとっては大切なこと、という場合も。
そこで、重要なのはふたりが周りとどういうお付き合いをしていくか、共通認識をもつこと。そのうえで、お互いを尊重し、よりよい関係を続けていけるように、まずはどのような年中行事があって、一般的にはどのようなマナーとなっているのか代表的なものをご紹介します。
正月・年始の挨拶
日本では多くの年中行事がある中で、お正月は特に重要な行事のひとつ。年末から年始にかけて、大掃除や初詣などのイベントを行う方も多くいるのではないでしょうか。
結婚をしたふたりの両実家への新年の挨拶は、かつては夫の実家から挨拶を行うことをよしとする風潮がありました。しかし、現在はお互いの都合や付き合い方に沿う形にすることが大切。マナーとして気を付けておきたいことは、訪問をする場合、日時は事前にしっかりと連絡をしておくこと。また、親戚などが集まる場に参加をする際は、事前にお年玉は渡すのか、どのくらい必要かなど確認しておくとよいでしょう。新婚時代にお互いの納得が得られていない形になってしまうと、毎年続く行事となるので大変な思いをしてしまう可能性も。それぞれどのような新年の過ごし方をしてきたのか、そして、これからどのように過ごすのかなどはふたりで話し合っておくと◎。
お彼岸・お盆
お彼岸は3月の春彼岸、9月の秋彼岸があります。春分の日、秋分の日のそれぞれ前後3日間を合わせた計7日間をお彼岸の期間とし、先祖を供養するためにお墓参りにいくのが習慣となっています。
お盆は、地域によっても差がありますが8月13日~16日とすることが一般的です。 お彼岸も、お盆も地域や家庭ごとに行う内容や習慣は変わるので、結婚をして初めてのお彼岸・お盆シーズンには、お互い確認しておくのがおすすめです。
お中元・お歳暮
年末、お盆にお世話になっている方への贈り物としてお中元、お歳暮があります。
お中元は、7月初めからお盆くらいの時期に感謝の気持ちを込めて贈り物をする風習のことで、お世話になっている方や目上の方に向けて贈ります。 お歳暮は12月10日以降20日ごろまでに、お中元同様、感謝を伝えるために贈ります。 以前は、会社の上司や義両親などへ贈る方が多くいましたが、昨今の風潮としては減少傾向に。とはいえ、お中元、お歳暮を贈るのが一般的として考えている方もいるため、新婚夫婦はお互いの両親に対してどのように対応するのか意思を確認しておくことが大切です。
母の日、父の日
新婚夫婦がお互いの両親への贈り物を考えるタイミングとしてチェックしておきたいのは、「母の日」と「父の日」。母の日は5月第二日曜日、父の日は6月第三日曜となります。
ふたりから贈り物を贈ったり、食事を共にしたりするのか、それぞれの両親はそれぞれで対応をするのか、など事前に話し合っておくと、その日が近づいてから急いで贈り物を考えなきゃいけない、なんてことがなくなるので安心です。
まとめ
お互い違う環境で育ってきたふたりが結婚をして家族になることで、自分ひとりの時では触れてこなかった習慣やルールと出会う場合があります。スムーズな関係を築いていくために、基本的なマナーを踏まえながらお互いが納得できる形を作っていくことが大切です。