デル・テクノロジーズは9月13日、8月に実施したテレワークおよびニューノーマル時代の働き方に関する意識調査結果に関して、その前編となる「テレワ ーク導入状況」を発表した。

  • テレワーク導入率の推移

    テレワーク導入率の推移

この調査は、全国の中小企業(従業員数1〜99人)の経営者および会社員1,110人(20〜69歳)に対し、テレワークおよびニューノーマル時代の働き方に関する意識調査を実施したもの。今回発表した前編では「テレワークの導入状況」に焦点を当て、その導入時期や頻度、メリット、課題などについてまとめている。

  • テレワークの実施状況

    テレワークの実施状況

テレワークの実施状況を尋ねたところ、「導入している」との回答 は26.8%にとどまった。過去に実施していたが現在は実施していない回答を含めると、約7割の中小企業がテレワークを実施していなかった。前回2020年7月の調査時の36.0%から9.2%ダウンしており、現状において中小企業におけるテレワークの実施状況は、あまり進展していないことが浮き彫りになった。

  • テレワークの頻度

    テレワークの頻度

現在テレワークを実施している回答者にテレワークの頻度を確認したところ、「週1〜2回」が最多で40.3%、次いで「週3〜4 回」 が 29.2%となった。「毎日」という回答は24.5%にとどまり、大半がテレワークと出社を併用していることが明らかになった。

  • テレワークの満足度

    テレワークの満足度

テレワークの満足度について尋ねると「満足」「やや満足」という回答は56.4%と、半数以上が概ね満足しており、「不満」「やや不 満」という回答は9.7%となった。なお、「満足」と回答した経営者・役員は 31.3%だったのに対し、従業員は 14.8%にとどまった。

  • テレワーク実施のメリット

    テレワーク実施のメリット

テレワーク実施のメリットとしては、、「働き方改革の推進」(44.0%)と「ワークライフバランス の向上」(43.6%)が上位を占め、続いて「オフィスコストの削減」(29.9%)、「業務生産性の向上」(24.8%)となった。テレワークの課題や改善点については、「コミュニケーシ ョンが難しい」が52.0%とトップ、次いで「従業員や部下の管理が難しい」(25.5%)、「セキュリティ上のリスク」(26.2%)といった回答も上位に挙がった。

  • テレワークの課題や改善点

    テレワークの課題や改善点

テレワークに際して会社に望むことは、「ノートパソコンや周辺機器の支給」(36.8%)、「自宅の Wi-Fi やネット回線利用費、電気代などの補助」(34.1%)が上位を占めた一方で、「会社へ望むことはない」(37.8%)と現状に満足している層も一定数いる。

テレワークの導入以降の自宅の仕事環境の変化について尋ねたところ、49.0%が「変化はない」 と回答。購入したものは「Web 会議のためのヘッドセット」(25.2%)「デスクやイス」(18.1%)、「ウェブカメラ」(16.4%)となった。