次世代のスターお笑い芸人を発掘するお笑い賞レース『ツギクル芸人グランプリ2021』(フジテレビ、18日15:30~ ※関東ローカル)決勝の収録がこのほど行われ、MCの爆笑問題、審査員の渡辺正行、増田英彦(ますだおかだ)、小島瑠璃子が見どころなどを語った。
決勝進出を決めたのは、Yes!アキト(サンミュージックプロダクション)、キュウ(タイタン)、9番街レトロ(吉本興業ホールディングス)、金の国(ワタナベエンターテインメント)、サスペンダーズ(マセキ芸能社)、ゼンモンキー(ワタナベエンターテインメント)、ダイヤモンド(吉本興業ホールディングス)、ダニエルズ(タイタン)、トンツカタン(プロダクション人力舎)、ポンループ(グレープカンパニー)、マッハスピード豪速球(ライジングプロ・ホールディングス)、ママタルト(サンミュージックプロダクション)、モシモシ(太田プロダクション)、や団(ソニー・ミュージックアーティスツ)、4000年に一度咲く金指(ライジングプロ・ホールディングス)の15組。
今回は、『進撃の巨人』『鬼滅の刃』など数多くの人気アニメ番組でメインキャラクターを演じながら、多方面で活躍する声優の下野紘がナレーションを担当し、芸人たちを紹介する。
コメントは、以下の通り。
■爆笑問題
――収録の感想は?
田中:純粋にずっとネタを楽しんで見させていただきました。皆さん、思った以上にネタがおもしろかったです。
太田:コントや漫才に特化した大会はあるけど、『ツギクル芸人グランプリ』は何でもある。ピンネタも漫才もコントも、ごちゃまぜで寄席みたいで楽しいね。みんなの実力がすごかった。
――今後のお笑い界について
田中:これはわからないなぁ。
太田:長年やっていても、わからないね。考えもしない流れになるからね。でも確実に言えるのは、我々が若手の頃より技術が上がっている。技術、演技力、それに度胸もある。お笑い界のレベルが上がっていることは確実に言えますね。
――視聴者の方へメッセージ
田中:誰が優勝するのか気になっているかと思いますが、我々も予想だにしない展開がいっぱいありました。そして、予想だにしないほど、皆さんおもしろかったです!
太田:ハイレベルの戦いになりました。最後は納得する結果になったと思います。
田中:みんなおもしろかったので、「なんで、あの人が落ちたの!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それも含めて…。
太田:炎上させていただきます。
田中:なんで炎上させるんだよ!
太田:不満がある人は炎上させていただきます。
田中:炎上させてくださいなんて番組ないだろ!どんな番組だよ!ぜひ、楽しんでご覧ください。
■渡辺正行
――収録の感想は?
楽しい賞レースでした。ネタを披露するお笑い芸人たちは緊張していたかもしれないですけど、全体の空気感は楽しい雰囲気でしたね。『ツギクル芸人グランプリ』のいちばん良いところは、バラエティ番組を制作している方が実際に審査してくれているところ。次世代のディレクターやADも注目してくれるだろうし、そういう人たちにとっていちばん使いやすい若手の芸人たちが爪痕を残せる機会につながると思います。
――漫才、コント、ピン芸…おもしろければ何でもあり!の中、どのように審査を?
力があるかどうか。まず、面白い力があるか。面白いことは(人を笑わせる)力があるからね。あと、ネタの中にきちんと方向性ができていて、見ている人が全く想像しない展開に持っていけるかどうか。いかに予想を裏切っていくか、それが笑いの基本だから。僕らも予想しながら見ているけれど、それを超えていくネタに出会って“やられた!うまいな!”と感じた時が楽しいですね。
――今後のお笑い界について
大衆の笑いを取りにいくのではなく、ひとりずつの個性をしっかりみせていく笑いに変わってきているなと思いますね。“こんな見方があるのか”“こういう気持ちをこんな風に描くと笑いになっていくのか”と、新しいお笑いの波を感じました。
■増田英彦(ますだおかだ)
――収録の感想は?
審査員をすることは、ずっと避けてきました。漫才師としては審査するくらいなら、出たいという気持ちがあるので。でも今回は爆笑問題さんが初めて賞レースの司会をされるというので、同じ『GAHAHAキング 爆笑王決定戦』(1993年~1994年/テレビ朝日)チャンピオンとして受けさせて頂きました(笑)。今回審査員として最前列で真正面で見させていただいて、新たな発見もありましたね。漫才をされている姿を見て、“あっ、やっぱり漫才師はかっこええな”と再確認しました。いち、お笑いファンに戻って見入ってしまった瞬間がありましたね。
――漫才、コント、ピン芸…おもしろければ何でもあり!の中、どのように審査を?
今回は点数をつけるシステムじゃなかったので、そこは助かりましたね。自分の中では一応目安として10点満点で点数をつけていたんですが、最終的に1組選ぶ時に必ずしも点数が高い芸人に決めたわけではないですね。もう一度頭の中で比較して選びました。比較的冷静にじっくりと考えて選ぶことができました。
――今後のお笑い界について
今はネタ番組も多いですし、今回のような賞レースもたくさんあって、1年間で何度もチャンスがある環境。ひとつの大会がダメでも、違う大会やネタ番組でリベンジできる。昔やったら一度負けたらそのリベンジするのに1年待たないといけなかったのが、いろいろな機会でチャンスが転がっている。そういう環境で、今の若手芸人たちはすごくやりがいがあるだろうなと。僕らが若手の頃も今のようにたくさんの大会があったらもっと漫才がうまくなれたのに、と思いますよ(笑)
■小島瑠璃子
――収録の感想は?
印象に残る面白い芸人さんばかりでした。ご覧いただいた方が“すごく良い大会を見られたな”と思っていただける、レベルの高い番組になると思います。終わった後も、全員、どんな感じだったのか思い出せるくらい、皆さん、素晴らしかったです。
――漫才、コント、ピン芸…おもしろければ何でもあり!の中、どのように審査を?
そうそうたる方の中で、審査なんておこがましいのですが…やることは決まっちゃっていたので。どうしよう!と思ったんですけど、“このコントが好き!”“この漫才が好き!”“この人が好き!”という感覚で選びました。だから笑いの細かいところはわからないんですけど、印象に残っていて“もっと見たい”と感じた気持ちを大切にしました。
――今後のお笑い界について
技巧派が増えていくのではと思います。いろいろな賞レースを拝見していると、見ている人たちの気持ちを“この人だな”とひとつにする方がグランプリになられているなと感じています。今回の決勝大会もレベルが高かったです。“ツギクル芸人”さんでこのレベルなので、お笑い界全体のレベルがどんどん上がっていくと思います。
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