「株式優待投資」をご存じですか? 「株主優待投資」とは、資産形成をしながらプレゼントが受け取れる投資のことです。この記事では10万円以内で株主優待投資が行える銘柄を紹介していきます。

株主優待とは

株主優待とは、企業が株主に自社サービスや商品などをプレゼントしてくれる特典のことです。保有株式数によって特典のグレードが変わります。例えば、100株でQUOカード500円分、10000株以上でQUOカード500円分+自社商品1万円割引、という企業もあります。

また、株主優待を得る為には各企業の定めた期限までに株を買っておく必要があります。その期限を「権利付最終日」と言い、その日までに必要な株数を買っておきましょう。

株主優待のメリット

株主優待のメリットは、大きく2つあります。

①長期保有で利回りアップが狙える
配当利回り(=株価÷配当金)が低くても、優待利回り(=株価÷優待の価値)が高い場合があります。株価が下がると優待利回りは上がり、優待目的での買いが入りやすくなります。株主優待が株価下落時の下支えになるので、投資する際の精神的負担も軽くなります。

②毎年、株主優待品が届くので、投資が楽しみになる
株主優待品の中には、「日用生活品」「食品」「金券・割引券」などがあり、毎年もらえる楽しみが増えます。普段使っている商品が優待でもらえたり割引が効くのであれば、優待目的で株を買う意義はあるでしょう。

予算10万円からでもおすすめの優待銘柄がある


今回はつみたてNISAを満額投資した後でも気軽に買える10万円以内の個別銘柄を10個紹介します。

おすすめ①


企業名:東急不動産ホールディングス (3289)
企業紹介:東急系の総合不動産大手。リゾート開発から東急ハンズまで業容多彩。
株主優待:宿泊優待券(東急ステイなど)やカタログギフト(500株で2000円相当)
最低投資金額:3.5万
優待権利確定月:3月

おすすめ②


企業名:東海東京フィナンシャル・ホールディングス(8616)
企業紹介:中京地区を中心に対面営業主体の準大手証券。有力地銀との提携戦略推進。
株主優待:株主優待カタログ(1000株で2000円~5000円相当)、クオカード(100株で500円)
最低投資金額:3.9万
優待権利確定月:3月

おすすめ③


企業名:DDホールディングス(3073)
企業紹介:居酒屋『わらやき屋』など複数の飲食店を運営。ビリヤードバーも展開。
株主優待:株主優待券(100株で6000円分)、お米(600株で5kg)
最低投資金額:4.2万
優待権利確定月:2月

おすすめ④


企業名:CEホールディングス(4320)
企業紹介:電子カルテシステムを自社開発。NECなど大手ITとの協業も強化。
株主優待:クオカード(100株で1000円)
最低投資金額:5.2万
優待権利確定月:9月

おすすめ⑤


企業名:九州リースサービス(8596)
企業紹介:総合リースで九州首位。融資や不動産も。西日本シティ銀行等と緊密。
株主優待:クオカード(100株で1000円)
最低投資金額:5.5万
優待権利確定月:3月

おすすめ⑥


企業名:バロックジャパンリミテッド(3548)
企業紹介:「MOUSSY」など女性向けブランドを展開。日本、中国が2本柱。
株主優待:クーポン(100株で2000円)
最低投資金額:7.8万
優待権利確定月:2月,8月

おすすめ⑦


企業名:藤久(9966)
企業紹介:手芸専門店『トーカイ』を全国展開。SC、ロードサイドに出店。
株主優待:優待券(100株で2500円分)
最低投資金額:8.3万
優待権利確定月:6月,12月

おすすめ⑧


企業名:TOKAIホールディングス(3167)
企業紹介:LPガスのザ・トーカイとCATV等のビック東海が11年4月経営統合。
株主優待:天然水セットなど6つの優待から1つ選べる
最低投資金額:8.9万
優待権利確定月:3月,9月

おすすめ⑨


企業名:クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)
企業紹介:「磯丸水産」などのレストランやカフェ展開。M&A積極。
株主優待:優待食事券(100株で2000円相当)
最低投資金額:8.9万
優待権利確定月:2月,8月

おすすめ⑩


企業名:ヤマウラ(1780)
企業紹介:長野県内の建築、土木が中心。産業設備等のエンジ、首都圏マンション開発も。
株主優待:地場商品(100株で3000円相当)
最低投資金額:9.2万
優待権利確定月:3月

まとめ

「株主優待投資」は少額の一括投資から始められるので、つみたてNISAを満額投資した後でも始められやすいです。また、楽しみながら投資することで長期投資のモチベーションにもなります。

上述したおすすめはあくまで私個人の感想です。いくつか証券会社のマイページから「株主優待検索」ができるので、有効活用してみてください。

改めて、つみたてNISAを満額投資した次の投資方法として、株式優待投資をするのは如何でしょうか?

この記事を執筆したカウンセラー紹介


山内壮(やまうちそう)
所属:株式会社マネープランナーズ