親しい人の出産にお祝いの気持ちをこめて、生後7日から1か月以内にお金やギフトを贈ります。この出産祝いの目安となる額は、年齢や先方との関係性によって変わってくるため注意が必要です。
そこで本記事では、パターン別に出産祝いの相場を紹介します。贈る相手に対して失礼にならない、また負担にならない相場を知っておきましょう。
出産祝いの相場の関係別一覧
出産祝いを贈る際に、目安となるのが相手との関係性です。そこで贈り主との関係別に相場を紹介します。
関係性 | 相場 | |
友人 | 3,000円~1万円 | |
上司・先輩 | 5,000円~1万円 | |
同僚・部下・後輩 | 3,000円~5,000円 | |
知人 | 3,000円程度 | |
親族 | 両親 | 3万円~5万円 |
きょうだい | 5,000円~3万円 | |
おじ・おば | 1万円~3万円 | |
いとこ・甥・姪 | 5,000円~2万円 |
友人に贈る場合
友達に贈る出産祝いは、一般的に3,000円~1万円が相場とされています。贈る側の年齢や収入、経済状況に左右されるため、無理のない範囲で考える必要がありますが、この範囲内に収まる額であれば、失礼には当たりません。
職場の上司・先輩に贈る場合
職場の上司や学生時代の先輩など、お世話になった人に贈る場合は、一般的に5,000円~1万円が相場とされています。とはいえ地域性や会社の文化もあるため、周りの人と相談し、金額を合わせるといいでしょう。
職場の同僚・部下、後輩に贈る場合
職場やサークルのつながりで、連名で贈る場合は1,000円~3,000円程度が一般的です。個人で贈る場合は20代であれば3,000円程度で、上司から部下へは3,000円~5,000円と額が少し高くなります。
知人に贈る場合
近所の人や多少付き合いがある人には、3,000円程度の出産祝いを贈るのが一般的です。こちらも連名で1人あたり1,000円程度を集めて出産祝いを購入するケースが多くなっています。
親族に贈る場合
親族の結婚祝いの相場について関係性別に紹介します。しかし、相場は地域などによっても異なるため、贈る際には親しい年長者に確認してみましょう。
両親から贈る場合
両親から贈る場合の相場は、同居か否か、また両親の経済状況にも左右されますが、3万円~5万円程度が相場とされています。中には初孫ということで、10万円ほどの内祝いを贈るケースもあります。
とはいえ、出産祝いのお返しである内祝いのことも考えると高額にはなりすぎない方がいいかもしれません。一般的に内祝いはもらった額の1/3が目安とされています。お祝いの気持ちで贈っても結果的に相手の負担になる場合もあるので、特に両親のように近しい間柄であれば、内祝いは不要であることを口頭やメッセージで伝えるなどして、配慮してあげましょう。
きょうだいに贈る場合
きょうだいの出産祝いは贈る側の年齢や収入によって変わってきます。20代独身の場合は5,000円程度、既婚の場合は1万円程度が目安とされています。30代以上であれば1万円~3万円、特に30代以上の既婚者であれば3万円程度が目安です。
おじ・おばに贈る場合
日常的に特に行き来のない叔父、叔母の場合は1万円程度、親しく行き来している場合は3万円程度が相場です。
いとこ、甥・姪に贈る場合
同年代のいとこであれば1万円~2万円、甥・姪の場合は5,000円~1万円が相場となっています。
出産祝いを贈る時期と贈り方
出産祝いを贈る額が決まったら、贈る時期と贈り方を押さえておきましょう。
出産祝いを贈る時期
出産祝いは出産後1か月以内に贈るのが一般的です。産まれてすぐにお祝いをしに会いに行くのは、出産したばかりのお母さんや赤ちゃんの状況を考え、両親やきょうだい以外は避けるようにしましょう。
お母さんの体力が快復し、母子ともに安定した頃に、訪問しても良いかどうか日時を確認してからにしてください。また、訪問する際もできるだけ長居することなく、相手の負担にならないようにしましょう。
出産祝いの贈り方
出産祝いを現金で贈る場合は、赤白の蝶結びの水引をかけた祝儀袋に新札を入れて贈ります。祝儀袋の表には筆や筆ペンで水引の上部に「御出産祝」「御出産御祝」と書き、下部に贈り主の名前を書きましょう。
品物で贈る場合も熨斗紙(のしがみ)を付けてもらい、その場合も同様に「御出産祝」「御出産御祝」と贈り主の名を書きます。
手渡しにこだわらない
お祝い品を贈る場合には相手の状況を考えて、自宅に直接届けるのではなく、デパートなどから配送してもらうこともあります。その場合は、お祝いのメッセージと共に出産祝いを贈ったことを知らせましょう。
また出産祝いとして現金を郵送する場合は、現金書留で郵送してください。そしてその際も持参するとき同様、祝儀袋に現金を入れてから現金書留用の封筒に入れるのが一般的です。
出産祝いメッセージの例文
出産祝いには、お祝いの気持ちを込めたメッセージを添えましょう。赤ちゃんの誕生を喜び、家族をいたわる気持ちを素直な言葉で伝えてください。
ご出産おめでとうございます。
母子ともにお元気と伺い、心よりうれしく思っております。初めてのお子さまの誕生に、皆さまの喜ぶ顔が目に浮かびます。
産後はご無理をなさらぬよう、養生なさってください。赤ちゃんにお目にかかれる日を楽しみにしております。
心ばかりのお祝い品をお送りいたしました。どうぞお納めください。
出産祝いの相場を知って、しっかりとお祝いしよう
新しい命の誕生は、誰にとっても喜ばしい出来事です。友人や会社のメンバーなどが出産したら、赤ちゃんの健やかな成長を願って、出産祝いを贈りましょう。
こちらの年齢や経済状態、また相手の年齢や経済状態も考慮した上で、失礼にならない、なおかつ負担にもならない金額を選ぶことが大切です。本記事で紹介した相場を参考に、出産祝いを贈りましょう。