米Amazonは現地時間9月9日、Fire TVデバイスの新シリーズとなる4K対応スマートテレビ「Amazon Fire TV Omni Series」と「Amazon Fire TV 4-Series」を発表した。Amazon.comと米国の大手家電量販店Best Buyで10月に発売予定で、価格はOmni Seriesの43V型が409.99ドル、4-Seriesの43V型が369.99ドルから。
Amazonでは、Fire TVの機能を内蔵したTOSHIBAブランドの4K液晶テレビなどを販売しているが、今回のスマートテレビはFire TVデバイスの新ラインナップとして展開する。
ラインナップと価格は以下の通り。カラーはOmni Seriesの65/75V型がメタリックシルバー。Omni Seriesと4-Seriesの43/50/55V型はブラック。
■Amazon Fire TV Omni Series
- 75V型:1,099.99ドル
- 65V型:829.99ドル
- 55V型:559.99ドル
- 50V型:509.99ドル
- 43V型:409.99ドル
■Amazon Fire TV 4-Series
- 55V型:519.99ドル
- 50V型:469.99ドル
- 43V型:369.99ドル
Omni Seriesは「シネマティックなホームシアター体験」、4-Seriesは「日常のエンターテインメント」に最適としている。どちらもAmazon Prime Videoをはじめ、NetflixやDisney+などの動画配信サービスを利用可能。TikTok動画の再生にも海外の一部地域で対応予定だ。
音声サービスのAlexaを搭載し、リモコンのボタンを押して音声で操作可能な点は2シリーズ共通。Alexaの新機能として「アレクサ、何を観ればいい?(Alexa, what should I watch?)」と呼びかけてオススメをたずねる機能や、AlexaにPrime Videoで見ているコンテンツの詳細(俳優など)を聞いて経歴、フィルモグラフィ、事実、雑学クイズ、キャラクターのバックストーリー、フォトギャラリー、ボーナスビデオコンテンツなどを表示させる機能(X-Ray on Prime Video)などが利用できる。
また、「Netflixでなにか再生して(Alexa, Play Something on Netflix.)」と呼びかけるだけで同サービスのコンテンツを再生する機能が、Fire TVで今秋から独占的に利用可能になるという。
Omni Seriesではさらに、ハンズフリーのAlexa音声コントロールや、Alexaによる双方向のビデオ通話に対応(4-Seriesは非対応)。2021年後半にはスマートテレビとして初めて、別途用意したWebカメラをつなぐことで、Zoomのビデオ通話に対応する予定だ。
いずれも4K/HDR対応で、HDR規格はHDR10とHLGをサポート。Omni Seriesの65/75V型はさらに、Dolby Visionにも対応する。映像入力はHDMI 2.1(eARC対応)×1、HDMI 2.0×3を搭載する。
なお、AmazonはFire TVシリーズで初めてWi-Fi 6に対応する「Fire TV Stick 4K Max」を同日発表。米国で54.99ドルで販売するほか、日本国内でも10月7日に出荷開始する予定だ。詳細は別記事を参照のこと。