吉本興業と東京大学が今年3月に立ち上げた「笑う東大、学ぶ吉本プロジェクト」として、お笑いコンビ・NON STYLEの石田明が講師を務めるSDGs人材交換留学「漫才ワークショップ」が10日、東京・新宿の吉本興業東京本部で開催された。
東京大学の「知」と吉本興業の「エンターテインメント」を掛け合わせた「笑う東大、学ぶ吉本プロジェクト」。第3弾として、学部学生が吉本興業が持つ様々なメディア・コンテンツ・プロジェクトに参加する「体験活動プログラム」を展開し、この日は石田が講師を務める特別講義「漫才ワークショップ」を実施した。
「漫才ワークショップ」では、講師・石田による漫才講義ののち、学生同士でコンビを組み、ネタ作りに挑戦。学生15人に東大卒の吉本興業社員1人が助っ人として参戦し、8組がステージで漫才を披露した。
石田は「堂々としている」「クオリティが高い」などと感心しながらネタを鑑賞。最後に「自分なりの組み立て方がしっかりしていて、ちゃんと表現まで落とし込めているのがすごいなと思いました。すべて面白かったですし、半分くらいネタが飛んで気まずくなりやすいんですけど、全組全部発表できたというのが感動しました。とても素晴らしかったと思います」と総評した。
そして、一番面白かったコンビを「石田賞」として表彰。「難しい」と迷いながら、大島凛太朗さんと野口賢太郎さんのコンビ・39太郎を選び、「後ろの取材陣も1回つかんだ功績はでかいなと。空気もちょっと変わった。M-1もそういうことがあるんです」と選出理由を説明した。
また、参加した東大生について「のみ込みが早い」と言い、「反応がよかったので僕もやっていて楽しかったです。1時間の講義で汗だくになっていました」と満足した表情。「東大生って頭が固い人が多いのかなと思っていたんですけど、実は柔軟な方が多いと思いました。隙間があるというか、人の話を聞ける。こういう人がうまいこと吸収して伸びていくんやろうなと感じました」と語った。
なお、同イベントではお笑いコンビ・天狗(川田哲志、横山裕之)が司会を務めた。