女優の松井愛莉、俳優の笠松将、結木滉星が9日、フジテレビの動画配信サービス・FODのドラマ『エロい彼氏が私を魅(まど)わす』(18日0:00配信スタート)の完成発表会に出席した。

  • (左から)笠松将、松井愛莉、結木滉星

『高校教師』『未成年』『聖者の行進』などを手がけた野島伸司氏が脚本を担当する同作は、結婚目前の主人公が、工事現場で偶然出会った男性に惹かれて葛藤していく姿を描く恋愛ドラマ。

松井が演じる主人公は、正直すぎるお嬢様・仁美。笠松は、工事現場で働く筋骨隆々の危なっかしいが魅力的な男性・まなぶ。結木は、高収入、高学歴、優しくて、見た目も良いという、誰もがうらやむ仁美の婚約相手・圭吾を演じている。

宮司愛海アナウンサーのの司会で、野島脚本の作品に初参加した思いや、ドラマで主人公が「人としての色気」と「条件面」で迷うという内容にちなんで、「セクシィ男子orエリート男子」についてトークするなど、恋愛観でも盛り上がった。

キャスト3人のコメントは、以下の通り。

――野島伸司作品に初参加した感想は?

松井:セリフ量が多すぎて、ちょっと衝撃を受けました。こんなに覚えられるのかなと思って。ぶつぶつぶつぶつひとりで声に出して覚えました。

笠松:台本を読ませてもらうと、感じるテンポとかリズムとかやっぱりあるんですよ。そのリズムの波が大きいような感じがして、野島さんの本だと知らなくても、すごい方が書いているんだなという、パワーがある。すごく面白いなと思ったのは、ひとつのシーンの中には「そのシーンの意図」があると思うんですが、その意図が複雑に絡み合っているなと。前半はこの話をしているけど、後半はこっちにスイッチしているとか。読んでいる段階ではわからないけど、現場に行ってお芝居してみて、監督やプロデューサーとお話してみて、「その話は1話のそこに引っかかっているのか、じゃあ全然動きが変わってくるな」とか、監督ともお話しさせてもらって面白かったし、楽しかったです。

結木:毎回野島さんの作品は、単純に設定が面白いなと思うんですよ。ただの恋愛ものじゃないというか、ひとつ障害があって、難しい恋愛をする。それが魅力だなと思いました。

――「セクシィ男子orエリート男子」どちらを選ぶ?

松井:中身抜きで「セクシィか、エリートか」ですよね?セクシィかエリートだけで言ったら、たぶんエリートを選ぶと思います。

笠松:僕はそんなに学歴もないので、エリートに憧れます。同性としても、自分が女性に求めるところでも。

結木:僕は、対女性だったらエリートを求めますね。自分がどっちになりたいかだったら、セクシィかな。

――野島伸司脚本でそれぞれの役の好きなセリフや、印象に残ったセリフは?

松井:「子宮が疼いた」。子宮が疼くって言葉を人生で言うことはないと思うので、結構衝撃的でした。ずっと頭に残ってました。

笠松:「結婚を前提にお付き合いさせてください」。まなぶが物語で色々経験した中で決心した、というのが一番よかったなと。あとかっこいいじゃないですか。スタンスがカッコいいなと。

結木:「時計の針は戻せない」。このセリフが唯一、一対一で仁美とまなぶの二人に言っているんですよ。それが圭吾を表しているというか、今まで自分が作り上げてきたプライドの高い圭吾が自分に言い聞かせているようで、それがすごく印象的でした。

――恋人役だった笠松さん、萩原みのりさんとの共演の思い出は?

笠松:萩原さんは男勝りというか、キャッキャしている女の子というよりは天真爛漫で、1~4話まで見させていただいたんですけど、麻衣役のみのりちゃん、めちゃくちゃかわいいです。

――『エロ彼』の世界観は?

松井:実際に起こりえそうじゃないですか?深い話だなとも思いましたし、ドラマはテンポよく描かれているんですけど、考えさせられるセリフもあって、自分だったらどうするんだろう、結婚って何なんだろう?って自分自身が思っちゃいました。

笠松:女性は少なからずそう思うのかなって思いました。結婚が決まってからの時間を大事にしなきゃいけない、結婚して子供が生まれるまでの期間、生まれた後の期間。全部大事にしなきゃいけないなと。それは不安だよな、と思いましたし、結婚の価値観とか、お金とか、家族、仕事、仲間、すごく考えちゃいましたよね。すごいいいきっかけができました。最初企画書や台本をもらったときは、語弊があったら嫌なんですが、恐れずに言うと、くだらないなと思ったんですけど。やっていくといや待てよ、それが今っぽい、寄ってらっしゃい、見てらっしゃいと集まった後で考えさせられる、今の時代に合ったすごく面白いアプローチでおもしろいなと。すごく好きですね。

結木:ぼくは圭吾をやっていて、判断がぼくだったらと考えても答えが出ないなと思っていて、それぞれの目線で見ると面白いなと。男子の目線だと全然違うし、逆にみんなだったらどうなんだろうと気になります。

――視聴者へメッセージ

松井:私、仁美はセクシィなまなぶか、エリートの圭吾かどちらを選ぶのか、皆さんならどっちを選ぶのか考えながら見てもらえたら嬉しいなと。また、結婚観についても考えさせられる作品になっていますので、楽しんで見ていただけたらと思います。

笠松:男性のドラマを見てくれる人には、女の子たちはもしかしたらこう考えているということを頭に描きながら、今一緒にいる人が大切だと思えるハートフルなラブストーリー、ハートフルじゃないか(笑)、でも一生懸命頑張りましたので、見てください。

結木:2人が言ってくれたように、考えさせられるんですよ、結婚観とか。すごいテンポもいいし、見やすいと思うので、通勤時間に見たりもできるので、それぞれの形で見てほしいなと思います。

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