卓球男女ダブルスで金メダル、男子団体で銅メダルを獲得した卓球の水谷隼選手が、8日に放送されたニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』(毎週月曜~木曜8:00~11:30)にゲスト出演した。

  • 左から垣花正アナウンサー、水谷隼選手 =ニッポン放送提供

リスナーに新しい情報や行動を起こすきっかけとなる話題を提案する同番組。東京2020オリンピックの開幕から日本選手のメダル情報や最新情報を伝えてきたが、8月30日からは連日メダリストが登場。「メダリストが贈る ありがとうのメダル」と題し、それぞれが思う大切な人への感謝の気持ちを打ち明ける。

8日の放送では、卓球男女混合ダブルスで日本卓球界悲願の金メダル、男子団体で銅メダルを獲得した水谷が出演し、共に金メダルを勝ち取ったパートナー伊藤美誠との試合中のエピソードや自身の心の変化、感謝したい大切な人にも言及。番組パーソナリティの垣花正が「女子卓球が注目されてきた中で、ついにきましたね、水谷時代が!」と功績を称えると、水谷は「ついに来ましたね~喜び100! やってやった感100!」とあふれる喜びを表現した。

卓球界最強の中国との戦いになぜ勝てたかという質問には、「見えないくらいの高い壁だった。本当に必死に努力はしてきたし、勝つための準備はしてきた。今まで一度も勝ってないからこそ、決勝戦は今までと違ったプレーをしようと思ってやっていた」と振り返り、「最終ゲームのとき、今までだったら弱気になるところを勇気をもって攻めた。1回でも勝っていたら勇気を持てなかった」と強い気持ちが勝利につながったと明かした。

ペアを組んだ伊藤との関係性においては、「コミュニケーションはどのペアよりもとっている。1本1本話し合っているし、大事なポイントは共通の認識になる」と意思疎通の重要性を説く。大逆転したドイツ戦での心理状態を「伊藤選手は、自分が決めないと点数がとれないと思って、少し焦っていた様子だった」と分析し、「2対9になったところで、水谷選手に任せようというプレーになった」と自分を信じてくれた伊藤の変化を解説した。

最後に、“感謝の金メダルを贈りたい人”について聞かれると「妻しかいない」ときっぱり。「結婚してから海外生活も長く、五輪前も合宿で家に帰れなくて一人で子どもの面倒もみてもらっていたので、今回金メダルがとれて良い報告ができて本当に良かった」と思いを伝え、表彰式までの数分の間に妻にだけ「やったよ」と電話で話したそうで「本当におめでとう、感動したよ」と言ってもらえたことをうれしそうに話していた。