米PayPal Holdings(ペイパル)は9月8日、あと払いサービス「ペイディ」を提供しているPaidyを、3,000億円(約27億米ドル)の現金で買収すると発表した。買収は2021年第4四半期に完了する見込み。
ペイパルは、登録したカード情報や銀行口座情報を保護し、ペイパルのIDとパスワードだけでお店やサービスの料金を支払えるサービス。オンラインショッピングなどで個人情報を登録するのが不安なときや、海外のサービスで決済したいときなどに役立つ。
Paidyは、毎月の支払いを翌月まとめて支払えるあと払い(Buy Now Pay Later)サービス「ペイディ」を提供している。現在のアカウント数は600万超。
ペイパルによると、買収後も「ペイディ」は現在のビジネスを継続。Paidy代表取締役会長のラッセル・カマー氏、代表取締役社長兼CEOの杉江陸氏は引き続きPaidyの組織を率いるとする。
ペイパルは今回の買収により、国内決済市場で機能やサービスを拡充することで存在感をさらに高めていくとしている。
ペイパルの日本事業統括責任者であるピーター・ケネバン氏のコメントは下記の通り。
Paidyは日本市場に合わせたあと払いサービスをいち早く開発し、消費者と加盟店双方に規模の大きな決済プラットフォームを提供することで業界をリードし、急速に成長してきました。Paidyのブランド力、機能、優秀な人材とペイパルがオンライン決済の分野でこれまで培ってきた専門知識、リソース、グローバル展開を組み合わせることで、私どもにとって戦略的に重要な市場である日本でのビジネス展開をさらに加速させるために強力な基盤を構築することができます。 |