柔道の男子66kg級の阿部一二三(ひふみ)選手と女子52kg級の阿部詩(うた)選手が8日、都内で実施された東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の選手村寝具寄贈式に出席。仏パリで行われる次回オリンピックへの意気込みを語った。

  • 阿部詩(左)と阿部一二三

東京オリンピックで兄妹で同日金メダル獲得の偉業を成し遂げた一二三と詩。一二三は「東京オリンピックという自国開催で、自分の夢、目標を叶えられたのはうれしく思います。オリンピックが終わって、今は少しを体と気持ちを休めて、またあらたにパリオリンピックに向けて頑張っていこうという気持ちです」と心境をコメント。さらに「パリオリンピックでまずは2連覇。そして、兄妹でも2連覇して、また新たな歴史を築き上げたいです」と力を込めた。

詩は「小さな頃からの目標だった東京オリンピックという舞台で優勝できてすごくうれしい気持ちでいっぱい」とニッコリ。選手村に設置された段ボールベッドにあらためて寝そべり、「アスリートにとって睡眠は疲労回復であり、心と体のリセットになる。次の日のパフォーマンスにもつながる」とその重要性を語った。

今回のイベントを通して、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の選手村に供給された寝具(オリンピック時1万8000床、パラリンピック時8000床)が、青少年教育施設・社会福祉施設などへ正式に寄贈された。

なお、イベントではフリーアナウンサーの魚住りえがMCを務めた。