小田急電鉄は、CO2排出量実質ゼロとなる電力を使用する「ゼロカーボン ロマンスカー」を10月から運行すると発表した。同社のロマンスカー・VSE(50000形)2編成が対象車両となる。
「ゼロカーボン ロマンスカー」の運行に必要な電力相当分について、東京電力エナジーパートナー社の「FIT非化石証書付電力メニュー」を使用し、CO2排出量実質ゼロとなる電力に置き換えることで、通常家庭約560世帯1年分、使用電力量360万kWhに相当する1,566トンのCO2排出量が実質的に削減できると説明。運行期間は2021年10月1日から2022年2月28日までとしつつ、以降についても運行を検討するとしている。
小田急グループは2050年のCO2排出量実質ゼロ達成に向け、「小田急グループ カーボンニュートラル 2050」と題した行動指針を策定。これに向けた最初の取組みとして「ゼロカーボン ロマンスカー」を運行する。「新宿から自然豊かな箱根までを結ぶ観光用ロマンスカー・VSEの使用電力を再生可能エネルギー由来の電力に置き換え、環境にやさしい旅を提案します」とのこと。