クレジットカードで投資信託の積立ができるサービスが増えています。ポイントが付くことから人気を集めていますが、お得なのはどこなのでしょうか?
今回はSBI証券×三井住友カードや楽天証券×楽天カードなど、主要な証券会社・クレジットカードのサービスについて比較しながら解説します。自分に最適なサービスはどれか、選ぶための参考にしてください。
投資信託の積立でクレジットカードが利用できる
積立投信は、投資信託を毎月購入して資産を積み立てていく金融商品。貯金のような感覚で、少額から資産形成ができるのがメリットです。
購入代金の支払いは口座からの引き落としが主流ですが、クレジットカード決済ができるサービスが増加しています。現時点で利用できるサービスの例は下記のとおりです。
・SBI証券×三井住友カード
・楽天証券×楽天カード
・エポスカード×tsumiki証券
・セゾンカード/UCカード×セゾンポケット
・SBI証券×タカシマヤカード
クレジットカードで決済することにより、ポイントが貯まるのが最大のメリットです。口座引き落としなど現金で支払うよりも、さらにお得に資産形成ができます。
サービス比較1. ポイント付与率
各社のサービスについて、まずはポイント付与率で比較してみましょう。
三井住友カード×SBI証券 | 1.5%~3.0%(2021年12月10日まで、それ以降は0.5%~2.0%) |
楽天カード×楽天証券 | 1.0% |
エポスカード×tsumiki証券 | 0.1%~0.5% |
セゾンカード/UCカード×セゾンポケット | 0.1% |
タカシマヤカード×SBI証券 | 0.1%~0.3% |
※いずれも2021年8月31日
三井住友カードはカードのランクによってポイント付与率が異なり、高ランクのカードほど付与率が高くなります。「カード積立で最大3% Vポイントプレゼント」のキャンペーンを実施しており、キャンペーン期間中は他社よりも高いポイント付与率です。
キャンペーン期間終了後、プラチナカードは2.0%、ゴールドカードは1.0%、一般ランクのカードは0.5%と変更されます。一般ランクでは楽天証券×楽天カードのほうがお得になります。
エポスカードとタカシマヤカードは、継続するほどポイント率が高まる仕組みです。初年度は0.1%、2年目は0.2%に上がります。
サービス比較2. 積立の対象となる銘柄数
次に、積立ができる投資信託の銘柄数で比較してみましょう。
三井住友カード×SBI証券 | 2,508 |
楽天カード×楽天証券 | 2,546 |
エポスカード×tsumiki証券 | 5 |
セゾンカード/UCカード×セゾンポケット | 2 |
タカシマヤカード×SBI証券 | 2,508 |
※いずれも2021年8月31日
三井住友カードとタカシマヤカードは、SBI証券で積立ができる投資信託がすべて対象となります。楽天カード×楽天証券も同様です。
よってこれらの対象銘柄数は2,500以上であり、多くの候補から自分に最適なファンドを選びたい人に向いています。
tsumiki証券とセゾンポケットは、銘柄を絞り込んで提供しているサービスです。銘柄数は少ないですが、自分でファンドを選ぶ自信がない人にとっては逆に利用しやすいかもしれません。
サービス比較3.つみたてNISA
つみたてNISAとは、投資信託で得られた利益を非課税にしてもらえる制度。新規投資は毎年40万円までという制限はありますが、少額から資産形成ができるのがメリットです。
一部のサービスではつみたてNISAをクレジットカード決済で利用することも可能です。利用できるつみたてNISAの銘柄数をまとめると下記のとおりです。
三井住友カード×SBI証券 | 175 |
楽天カード×楽天証券 | 177 |
エポスカード×tsumiki証券 | 0 |
セゾンカード/UCカード×セゾンポケット | 0 |
タカシマヤカード×SBI証券 | 175 |
※いずれも2021年8月31日
クレジットカード決済でつみたてNISAを利用するなら、SBI証券か楽天証券を選ぶことになります。どちらも170銘柄以上と選択肢は豊富です。
まとめ
総合的に判断すると、ポイント付与率の高さや積立ができる銘柄数の多さから、三井住友カード×SBI証券がお得と言えます。キャンペーン期間中である2021年12月10日まで、1.5%~3%のポイント付与率です。
ただしキャンペーン終了後に一般ランクのカードは0.5%の付与率になるので、1%のポイント付与率である楽天カード×楽天証券もおすすめ。楽天証券もSBI証券と同様に取扱銘柄数が多いので、自分に合うファンドを選びやすいです。