iPhoneを端末にかざすだけで支払いできる「Apple Pay」。クレジットカードを登録して買い物に利用するだけでなく、交通系ICカードを登録して電車やバスなど公共交通機関に乗るときにも利用できます。iPhoneさえあれば、財布を持たなくても日常生活できてしまうわけですから、いちど慣れると手放せません。
そのApple Pay、iPhoneを機種変更するとどうなるのか心配ですよね。チャージした金額や登録したクレジットカードの情報など、お金が関係する話であるだけにしっかり整理しておきたいところです。
Apple Payの新しいiPhoneへの移行(iPhone間の機種変更)は、iCloudのアカウント情報(Apple IDとパスワード)と登録したクレジットカードが手元にあれば、スムーズに進めることができます。Apple Payに登録した情報は、Appleすら解読できない状態に暗号化されたうえでiCloud上に保管されているため、同一のApple IDでサインインすれば新しいiPhoneでもすぐに利用できますが、いくつか注意点があります。
Apple Payに登録したクレジットカードは、そのままiPhoneに引き継げます。新しい端末でWalletアプリを起動すると、登録済カードが最大4枚表示されるので、それぞれのセキュリティコード(カード番号とは別に記載されている3〜4桁の数値)を入力すれば移行は完了です。
一方、Suicaなど交通系ICカードは旧端末のWalletアプリから削除したうえで、新端末に登録し直す必要があります(1枚のSuicaは1台の端末にしか登録できない運用ルールがあるため)。残高はサーバ上で管理されているため、新端末に同じカードを登録すればそのまま復元されます。旧端末側で残高を使い切る必要はありません。
なお、旧端末をすでに手放している場合には、『設定→「自分の名前(Apple ID)」→「iPhone(旧端末)」の画面で「すべてのカードを削除」をタップすれば、そのApple IDにひも付けられているすべてのカード情報を削除できます。iPhoneを紛失した場合、すべての設定/コンテンツを消去しないまま手放してしまった場合でも、慌てる必要はありませんよ。