俳優の満島真之介、武田玲奈、風吹ジュンらが、10月7日(20:00~)に放送されるテレビ朝日系スペシャルドラマ『ドクターY~外科医・加地秀樹~』に出演することが明らかになった。
10月から2年ぶりの最新シリーズがスタートする米倉涼子主演『ドクターX~外科医・大門未知子~』に合わせ、群れを好み、金を愛し、腹腔鏡のスキルと要領の良さだけを武器に突き進む外科医……勝村政信演じる加地秀樹が主役の『ドクターY』もカムバック。2016年に誕生し、19年の第4弾からは地上波プライム帯の2時間スペシャルドラマとなった『ドクターY』は、このたびの第6弾で6年目を迎える。
今回発表されたのは、2013年に舞台『祈りと怪物〜ウィルヴィルの三姉妹~』で勝村と初共演を果たし、同年放送の『ドクターX』第2シリーズに研修医・鮎川司役で出演した満島をはじめ、武田、風吹。すでに発表されている『ドクターX』からの特別出演コンビ・内田有紀(城之内博美 役)、遠藤憲一(海老名敬 役)と共に今作を盛り上げる。
“老い”により、得意の腹腔鏡オペでもミスを連発し、離島にある分院の病院長ポスト打診という「事実上の戦力外通告」を受けてしまう加地。そんな彼の前に、莫大な資産を持つ余命6カ月の起業家・六車航平(満島)が現れる。六車は最期までやり残したことをまっとうすべく入院を拒否し、なぜか加地を付き添いの主治医に指名。
第6弾のキーパーソン・六車を演じる満島は「勝村さんとここまで2人でお芝居をできるのが本当にうれしい!」と大喜びし、「勝村さんは8年前に舞台でご一緒したときから、兄貴的存在です。演出家の蜷川幸雄さんにすっごい怒られて凹んだ僕を見て、一緒にセリフの練習をしてくれるなど、本当に優しく指導してくださったので、『いつか、いい形でガッツリと再共演できるといいなぁ』と思っていた」と振り返る。さらに「ずっと2人でいろんな話をして、たくさんのことを吸収できました。お互いにおしゃべり好きですし、僕の父親と勝村さんが同じ誕生日だったりもするし、実は最高のコンビなんじゃないかなって思ってます(笑)」と自負。一方の勝村も共演に喜び「満島くんから刺激をたくさんもらいましたし、スゴい化学反応が起きていると思います」とコメントを寄せた。
同じく加地に人生の転機をもたらす存在となるのは、帝都医科大学付属横浜分院の病院長秘書で、加地の恋人でもある江頭早苗(武田)。早苗はどん底現状の加地に見切りをつけ、六車に乗り換えていたことが判明する。『ドクターX』、『ドクターY』ともに以前から見ていたという武田は「まさか……この世界に私も参加することができるんだ!」とオファーに驚き。監督からは「コケティッシュな女性」という指示を受け、「コケティッシュとは……? と思って調べたら(笑)、『自由奔放であどけないけど、色っぽい』ことだ、と。確かに、早苗は恋多き女性ではあるけど、お金に執着して相手を選んでいるわけでもないし、基本的にはいい子ではあるのかな、と思いました」と役作りを語った。
また、勝村の印象について「誰に対しても分け隔てなく、優しくて面白い方です!」と語り、初めてのシーンでは「加地先生のディープなプライベート部分が垣間見えるシーンだったので、スゴい格好をされていて!『ごめんね、こんな格好で』と言われました(笑)」と振り返る。勝村は武田について「本当に自由に、僕らが想像していた以上の素晴らしい芝居をしてくださったんです! 彼女のおかげで本当にいいシーンになって、監督も『なんか脚本を超えちゃいましたね』と。武田さんには本当に感謝していて、撮影最終日にも改めてお礼を言ったほどです」と絶賛している。
さらに風吹が成瀬の妻であり、謎の女性・鮎子を演じるほか、加地に戦力外通告を言い渡す帝都医科大学付属横浜分院の病院長・植地正人役に手塚とおる、かつて六車に会社を潰され、今なお恨みを募らせる成瀬秀成役に小林隆が決定した。
満島は今作への意気込みを「不安が絶えない今、明るさと笑いはもちろん、大切な人や物についてもう一度ポジティブに考え直すキッカケを提供できる作品になるといいな、と思っています。今までの『ドクターY』とはちょっと違う作品になる予感がしていますし、僕自身も「ただのスピンオフで終わらない空気にしたい」と思って臨みました」と明かし、武田も「台本からして面白いんですけど、勝村さんをはじめ、皆さんがいろんな要素をプラスαで足されていくので、『こうやって面白いシーンが作られていくんだな!』って思いました。とにかく段取りのときから、めちゃくちゃ面白いんですよ! 最終的にどう編集されるのか、私自身も楽しみですし、視聴者の皆さんにもぜひ見てただきたいです」とアピールした。