初めての自動車購入で、中古車と新車のどちらにするか迷う人も多いのではないでしょうか。まとまった出費なので、失敗しないために慎重になるのも分かります。

今回は中古車と新車の主な違いやそれぞれのメリットについて解説します。マイカー選びの参考にしてみてください。

中古車と新車、それぞれのメリット・デメリットとは

中古車・新車ともに、下記のようなメリット・メリットがあります。

1.中古車のメリット・デメリット

中古車の最大の魅力は、コストが安いこと。車種にもよりますが、新車より数十万円ほど安く購入できるので、新車では買えないグレードも手が出やすいでしょう。

たとえばトヨタのプリウスは、新車なら260万円~340万円ほど です。これに対して中古車の価格帯は、160万円~180万円が中心となっています。

中古車はバリエーションも豊富で、新車では出回っていない過去の車種を購入できるチャンスもあります。また中古車はすでに完成した車なので、新車より納車が早いのもメリットです。

一方中古車のデメリットとして、カスタマイズできる範囲が限られていることがあげられます。サンルーフやレザーシートなど、購入後ではカスタマイズできないものもあります。

2.新車のメリット・デメリット

新車のメリットはカスタマイズやオプションを自在にできること。カラー、エンジン、ミッション、サンルーフなど自分の思い通りの車に仕上げることができます。

また新しい車種は環境性能の高いものも多いため、エコカー減税なども適用されやすいです。自動車重量税や環境性能割の減免につながります。

その一方で価格面では、どうしても中古車より取得費用は高くなり、納車も遅くなります。またすでに生産終了した車種は新車で購入することはできません。

販売台数はどちらが多い?

実際の乗用車市場では、新車と中古車のどちらが多く出回っているのでしょうか? 日本自動車販売協会連合会のデータによると、中古車・新車の販売台数の推移は下記のとおりです。

中古車/新車 2018年度 2019年度 2020年度
中古車 383万7,482 384万1,688 383万1,028
新車 527万1,987 519万5,134 459万8,527

※単位は台、各年度は1~12月

トレンドとしては中古車より新車の方が販売台数は多いですが、2020年度は新車の販売台数が大きく減少しました。新型コロナウイルス感染症の拡大による不況が原因と考えられます。

なお2021年1月~6月のデータを見ると、新車の販売台数は持ち直し、2019年度以前の傾向に近いようです。

中古車がおすすめの人

以下に該当する人は、中古車の購入を検討してみてはいかがでしょうか。

・購入費用を安く済ませたい
・カスタマイズにそれほどこだわりがない
・生産終了した車種を購入したい
・乗りつぶすことを考えている

車の外装や内装にそれほどこだわりがなく、安く購入したいなら中古車がおすすめです。 また、将来売却して乗り換えるのではなく、長期間使用して乗りつぶすことを考える人にも向いています。

新車がおすすめの人

新車で購入するのがおすすめなのは、以下に当てはまる人です。

・自分の好きなようにカスタマイズしたい
・数年で売却して乗り換えることを想定している
・常に新しい状態で乗りたい

新車の大きなメリットは、カスタマイズやオプションを思い通りにできることです。こだわりが多い人ほど向いているといえます。

新車は時期やタイミングをうまく使えば比較的高く売れるので、将来乗り換えることを考えている人にもおすすめです。たとえば購入して3年目や5年目の車検の前のタイミングで売却して、新しい車に乗り換えることが考えられます。