鉄道・運輸機構は6日、西九州新幹線武雄温泉~長崎間に関して、長崎駅構内で9月4日に最後のレール敷設工事が完了し、全線のレールが1本につながったことを発表した。同区間はは2022年秋頃の完成・開業に向け、工事を進めている。

  • 長崎駅でつながったレール(提供 : JRTT 鉄道・運輸機構)

西九州新幹線武雄温泉~長崎間は工事延長約67.0km。うち路盤が約5.3km(約8%)、橋りょうが約7.1km(約11%)、高架橋が約13.7km(約20%)、トンネルが約40.9km(約61%)となっている。設計最高速度は260km/h。整備新幹線では、高速での走行安定性や省メンテナンスを考慮し、通常の線路のまくらぎに代わり、「軌道スラブ」と呼ぶコンクリート盤にレールを締結(固定)するスラブ軌道を標準軌道構造としている。

今後、駅舎の建設を行う建築工事、新幹線の走行に必要な電力を供給する電気工事といった仕上げに向けた工事を進めていく。これらの工事と並行して、完成した構造物や線路、駅舎など、安全に新幹線が走行できる設備となっていることを確認するため、鉄道事業者と共同し、監査・検査も進めるとしている。

  • 武雄温泉駅の工事状況。2021年8月(提供 : JRTT 鉄道・運輸機構)

  • 嬉野温泉駅の工事状況。2021年8月(提供 : JRTT 鉄道・運輸機構)

  • 新大村駅の工事状況。2021年8月(提供 : JRTT 鉄道・運輸機構)

  • 諫早駅の工事状況。2021年8月(提供 : JRTT 鉄道・運輸機構)

  • 長崎駅の工事状況。2021年8月(提供 : JRTT 鉄道・運輸機構)

  • 大村車両基地の工事状況。2021年8月(提供 : JRTT 鉄道・運輸機構)