今年8月でデビュー10周年の節目を迎えた、きゃりーぱみゅぱみゅ。アーティストとしてはもちろん、テレビ番組やラジオ番組などでMCを務めるなどマルチな才能を発揮している。今回、きゃりーにインタビューを敢行し、バラエティ番組に出演する際に意識していることや、SNSとの向き合い方などについて話を聞いた。
トークやバラエティ番組では歌手とは違った能力が求められる。それは2015年10月にスタートしたフジテレビ系『世界の何だコレ!?ミステリー』(毎週水曜19:00~)でしみじみと実感した。きゃりーにとって地上波ゴールデン初MCを務めた番組だ。
「きゃりーちゃんどう思う? と聞かれてパッと答えられるようになったのは『何だコレ!?ミステリー』のおかげ。この番組で瞬発力を得ることができたかな。もちろん、最初のほうは難しかった。VTR中に言おうと思っていたことが飛んでしまったり、ほかの方のコメントとかぶってしまったり。映像を見ながら『次何を話そうかな?』と考える作業は、歌手の仕事では経験してきていないので、MCをやっていくうちに鍛えられました」
今年6月に開始したdTVオリジナル番組『KPPとBose みんなの放課後』(毎月第1、3火曜18:00~19:30)では、ヒップホップグループ・スチャダラパーのBoseとともに、初めてのレギュラー生配信番組でのMCを務めている。同番組は渋谷の「MIYASHITAPARK」から生配信。ゲストの最新情報やプライベートでの近況などを紹介していく。
きゃりーは「ほとんどBoseさんにお任せなんですよ。がっつりMCという感じではなく、客観的に番組を楽しんでいます。すごくアットホームな番組ですよ。スタッフさんも優しいですし」とのほほんと笑う。この余裕は『何だコレ!?ミステリー』での経験のほか、自分で研究・勉強して身につけた技術もあるからだ。
「こういったトーク番組ではゲストの方のお話を聞く機会が多い。私はラジオ番組もやらせていただいているのですが、相槌のバリエーションも豊富にストックするようにしています。『ああ~』とか『うんうん』とか『へぇ~』とか、声のトーンを変えるだけで結構パターンができるんですよ。相槌のバリエーションがたくさんあったほうが、相手の方が気持ちよく話してくれるのかなって思います」
ステージではなくバラエティ番組に出演する際に意識していることを聞くと、「直感で感じたことをコメントする。あまり考えすぎないで言うことを大事にしています」ときゃりー。「世の中って必ず賛否両論あります。いいと思っている人もいれば悪いと思っている人もいる。炎上する原因もそこにあると思っていて、『みんなの放課後』や『何だコレ!?ミステリー』で発言するときは極力、偏らず中立のような立場で言えるようにしています」と明かした。