米NVIDIAは9月2日(現地時間)、配信用ユーティリティ「NVIDIA Broadcast」の新バージョン「1.3」を公開した。対応カメラの拡大やパフォーマンス向上が主なアップデート内容となっており、適用は無料。すでにダウンロードして利用できる。

  • NVIDIA Broadcast 1.3

NVIDIA Broadcastは、音声のノイズ除去や配信時の背景変更などにGeForce RTXシリーズのGPUパワーを使えるユーティリティ。バージョン1.3のアップデートでは映像入力に利用できる対応ソフトとして、一眼カメラ用ユーティリティなどのサポートを拡大。「Canon EOS Webcam Utility」「Nikon Webcam Utility」「Sony Webcam Utility」が利用できるようになり、配信アプリケーション「OBS Studio」の仮想カメラ機能もサポートする。

また、話者が突然大声で絶叫したり、いつもよりピッチの高い声を使ったりした際、学習プロファイルがノイズと判断し、除去してしまう不具合を修正。このほか、マイク、スピーカー、カメラのAI機能を同時に使用した際、VRAMの負荷が大きくなってしまう問題に対処。今回の新バージョンでは、VRAMの使用量を40%以上減らしたとしている。

NVIDIA BroadcastはGeForce RTX 2060以降、Quadro RTX 3000以降、TITAN RTXなどのRTXシリーズを搭載するPCで利用可能。トップページからダウンロードできる。

  • なお、富士フイルムの「FUJIFILM X Webccam 2.1」とは互換性がないようで、利用できなかった